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百貨店が「現代アート」に商機を見出す理由

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 緊急事態宣言の解除に伴い、都心の百貨店が徐々に再開している。リアル店舗には消費者が足を運ぶ価値を作ることが今まで以上に大事になる。館の魅力向上のため、コロナショック以前から百貨店各社が都心部の店舗で強化しているのが現代アートだ。世界のビジネスシーンで教養の一つとして注目され、国内でも若い経営者などを中心にファンが増えている。各店は現代アートの品ぞろえの充実や催事で新客を呼び込み、ファッションフロアなど館全体へのシャワー効果を期待する。(この記事はWWDジャパン2020年6月1日号からの抜粋です)

 美術品売上高において、国内百貨店で最大を誇るのが三越日本橋本店だ。茶器や陶器、水彩・油彩画などがずらりと並ぶ同店6階美術品フロアの売り場に3月、モダンなグレーのステンレスの囲いが現れた。中に入ると木目調の空間が広がり、現代美術家・日比野克彦氏による洋服などを題材にした独創的なアート作品が並べられていた。

 このスペースは、同フロアの30年ぶりの大型改装で新設した現代アートの専門ギャラリー「三越コンテンポラリーギャラリー」。売り場面積は25%増床して約1500平方メートルになった。日比野氏による個展「Xデパートメント」(〜3月30日)は、館の各所に作品を設置し、立体的に施策を展開した。

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