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バリア機能を高める効果も 希少なサボテン由来オイルに注目集まる

 今、化粧品ブランドからウチワサボテン種子オイル(オプンチアフィクスインジカ種子油)とムーンライトカクタスオイルといったサボテンから抽出されるボタニカル成分の使用が多くなっている。バリア機能効果を高めるなどとして人気が集まっている。

 ウチワサボテンは、強烈な紫外線と乾燥した気候の中で育つことで知られている。特に、ウチワサボテン種子オイルは年に1回しか収穫できないうえに、1Lを抽出するのに8tもの種を必要とする。ただ希少性が高いだけではない。アルガンオイルと比較すると、抗酸化作用のあるビタミンEは約1.6倍、乾燥にアプローチするリノール酸は約1.8倍、そして角質への浸透力は約11倍といわれていて美容効果も期待できる。ウチワサボテン種子オイルを使ったオススメのアイテムは2つだ。

ブースター、ボディーオイル、
頭皮クレンジングとマルチユース

 化粧品・健康食品の製造および輸出輸入を行うジェイイージャパンは、注目度が高まるウチワサボテン種子オイルをオリジナルコスメブランド「カシーポ(CASEEPO)」からウチワサボテン種子オイルを99.9%凝縮した「SPオイル」(5000円)のパッケージをリニューアルした。新パッケージにはモロッコ産の希少なオイルを使用していることが明記されている。同オイルは、マルチユースなのも魅力。シャンプー前の頭皮クレンジング、化粧水前のブースターとしてはもちろん、シワ対策オイル、肌のハリ対策オイル、ボディーオイル、ハンドケアオイルとマルチと多様に使える。成分はウチワサボテン種子オイルと、酸化防止剤のトコフェロールのみというのもポイントだ。

USDA、エコサートを
ダブル取得したレアオイルを配合

 アイライナーやアイブロウマスカラ、フラワーティーを除く全ての製品にモロッコ産ウチワサボテン種子オイルを使っているのが、マッシュビューティーラボが展開する2018年2月デビューの「トーン(TO/ONE)」。同ブランドのウチワサボテン種子オイルは、オーガニック認証のUSDA、エコサートをダブルで取得した非常に希少価値の高いオイルだ。「エンリッチ オイル」(4950円)は、ウチワサボテン種子オイルをベースに4種のオイルを組み合わせたさらさらのオイル。化粧水のような軽いテクスチャーで、しっとりした潤いある肌へと導いてくれる。

肌細胞を修復する効果も。
“ムーンライトカクタスオイル”

 また、「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」も、独自成分“ムーンライトカクタスオイル”を処方した美容液を発売した。同ブランドは、“過労肌”対策のエイジングケアライン「ピュアショット」を1月4日から販売。化粧水、夜用セラム、セラム3種類、クリームの全6品をラインアップしている。中でも注目したいのが、モロッコ原産ムーンライトカクタスのオイルを処方している2層式の夜用美容液「ピュアショット ナイトセラム」(1万500円)だ。同オイルは1年に1晩、わずか6時間だけ開花するタイミングで収穫され、コールド&スロー抽出プロセスで採取される。開花直前のムーンライトカクタスオイルは、本来はサボテンが媒介者を引き付けるために生成するもので、肌細胞を修復する効果や肌を保護する効果が期待できる。ライン使いすることで、紫外線、ストレス、電磁波といった都市生活で疲れた“過労肌”をみずみずしく生き生きとした肌へと導いてくれる。

 サボテン由来オイルは、“過労肌”にアプローチするものからマルチユースのものまでバリエーションも豊富。いそがしい日々でも生き生きと過ごしたい――そんな女性たちのニーズをかなえるスキンケア成分として定着していきそうだ。

小竹美沙:1984年生まれ。女性誌やウェブマガジンで、ナチュラル&オーガニック&サステナブルなコト、モノ、人びとについて取材&発信中。2009年から恵比寿のファッションスクールのオフィシャルライターとして広報資料のライティングにも携わる

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