ビジネス

ファーフェッチの19年度は取扱高2200億円突破も、赤字も400億円超に

 ラグジュアリーEC大手ファーフェッチ(FARFETCH)の2019年12月期決算は、商品取扱高(GMV)が前期比51.9%増の21億3900万ドル(約2288億円)、売上高が同69.4%増の10億2100万ドル(約1092億円)、アクティブ会員数は同68万人増加の206万人になった。顧客単価(AOV)は前期の619ドル(約6万6233円)から608ドル(約6万5056円)と600ドルを維持した。ジョゼ・ネヴェス(Jose Neves)共同会長兼最高経営責任者(CEO)は「ラグジュアリーEC市場が急拡大する中、19年はファーフェッチにとって布石の年になった。アクティブ会員が200万人を突破したことで、GMVも大幅に拡大し、世界最大級のラグジュアリーECプラットフォームになった。現在は500以上のブランドと直接取引を行っており、20社以上にEC支援などのソリューションを提供している。2020年も引き続き、1000億ドル(約10兆7000億円)のオンラインラグジュアリー市場で積極的に拡大する」と語った。

 「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」などを擁するニューガーズグループ(NEW GUARDS GROUP)の買収を仕掛けるなどで急成長を続ける一方で、大型投資が続き赤字も急拡大している。粗利益は同54.0%増の4億5900万ドル(約491億円)になったものの、粗利益率は45.0%になり、前期比で4.5ポイント悪化。営業損失は前期の1億7300万ドル(約185億円)の赤字から3億8700万ドル(約414億円)の赤字に悪化、純損失は前期の1億7900万ドル(約143億円)の赤字から、3億8400万ドル(約410億円)の赤字へと悪化した。エリオット・ジョーダン(Eliot Jordan)CFOは「21年度の黒字化をめざし、20年にはGMVの成長に合わせてEBITDAの損失を改善する」と語った。

 20年12月期はGMVを3億〜3億1000万ドル(約321億〜331億円)、調整後のEBITDAを7000万〜8000万ドル(約74億〜85億円)の赤字で計画している。

最新号紹介

WWD JAPAN

デジタルコマース特集2020 コロナで変わったもの/残すべきもの

「WWDジャパン」10月26日号は、デジタルコマース特集です。コロナ禍でデジタルシフトが加速し、多くの企業やブランドがさまざまなデジタル施策に注力していますが、帰るべきものと残すべきものの選別など、課題が多いのが現状です。今年はそんな各社の課題解決の糸口を探りました。巻頭では、デジタルストアをオープンしたことで話題の「シロ(SHIRO)」の福永敬弘=専務取締役やメディアECの先駆け的存在「北欧、暮…

詳細/購入はこちら