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モデルとしてミラノコレにも参加した美容師の高橋侃 「シマ」を卒業した彼が見据える未来とは?

 元ヘアサロン「シマ(SHIMA)」の人気美容師で、モデルとしても活躍する高橋侃。モデルとしては、2018-19年秋冬のミラノ・メンズ・コレクションの「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」のショーに出演し、また同ブランドの18-19年秋冬のワールドワイドキャンペーンのモデルにも起用されるなど、“TOKYO”を代表するアイコニックな存在として注目を集めている。そんな彼が昨年9月、突然「シマ」を退社。現在24歳。今後どのような活動をしていくのか。そして彼が見据える未来とは。

WWD:「シマ」でスタイリストデビューして、これからというときに突然お店を辞めたのはびっくりした。どういった理由だったのか。

高橋侃(以下、高橋):美容師以外にもやりたいことがたくさんあって。「シマ」にいるとやっぱりサロンワーク中心で、やりたいことができない。あと、なんとなく「シマ」での将来像がイメージできてしまい、できれば若いうちにどんどん挑戦していきたいと思って、直感で辞めることは決めました。1日で決意してすぐ言いました。止めてくれる先輩もいたんですが、決意は変わらなかったです。

WWD:具体的に何をするかはもう決めている?

高橋:正直秘密にしていたのですが、将来的には自分1人でビジュアルのクリエーションやディレクションができるようになりたい。それは20歳くらいのときから考えていました。「シマ」のヘアショーでメンズモデル20人を自分でブッキングして、スタイリングもヘアメイクも僕が全部やったことがあって、その瞬間やりたいことはこれだと実感しました。僕にしかできないことだとも思っています。「生半可な気持ちでやるんじゃない」と言われるかもしれないけど、100%真剣にやっていくつもり。これまでにない新しいアーティスト像をつくっていきたい。

WWD:そもそも高橋さんが美容師を目指したきっかけは?

高橋:それも直感でした。工業高校でずっとサッカーをやっていて美容とはまったく無縁の生活でした。卒業後どうしようか考えていたときに、先輩が美容学校に入学していたので、そこに見学に行って、そのときにその美容学校の先生から「君なら『シマ』に入れそう」って言われたんです。そのときは「シマ」って何ですか?という感じだったんですが、その日のうちに実際に「シマ」に髪を切りに行って、それで「ここで絶対有名になる」って思って。だからまさか「シマ」を辞めるとは想像もしていなかったです。

WWD:モデルとしても活動しているが、きっかけは何だった?

高橋:「シマ」に入ったときにボウズにしたんですが、それから街で「ドロップトーキョー(DROP TOKYO)」などにスナップを撮られるようになって、それを見てモデルの依頼がきたり、また「シマ」にはいろいろな業界の人が来るので、そこで知った人からオファーがくることもありました。

WWD:「シマ」にいたときは自由にモデルの仕事ができていた?

高橋:営業中はさすがにサロンワーク優先で、休日や営業の前後を使ってオーディションに行ったり、モデルの仕事をしたりしていました。でも最初はそこまでモデルをやりたいという気持ちではなく、美容師の仕事に生かせると思ってやっていました。

WWD:「ドルチェ&ガッバーナ」のショーなど、海外でも活躍していたが?

高橋:その当時は金髪のボウズで、服装も派手だったし、海外では受けがよかったです。オーディションで落ちたことはありません。逆に日本の方がオーディションに落ちることが多かったです。今後はモデルに限らず、さらに海外での活動もしていけたらなと考えています。

WWD:確かに金髪ボウズが印象的だったが、最近は髪を伸ばしているがその理由は?

高橋:もともとスタイリストになるまではボウズと決めていて、スタイリストになったら伸ばしました。ボウズだからキャッチ―なところがあったと思うのですが、それはもう卒業して、違う形でやっていきたいと思っています。

WWD:将来的にはどうなっていきたい?

高橋:自分の世界をクリエイトしていきたいです。