ビジネス

高島屋の3~8月期は増収増益 免税売上高が1.5倍に

 高島屋の2017年3~8月期連結決算は、売上高に相当する営業収益が前年同期比2.2%増の4529億円、営業利益が同0.8%増の138億円、経常利益が3.9%増の156億円、純利益が同6.3%増の90億円の増収増益だった。

 セグメント別では、百貨店事業が国内消費の堅調と、免税売上高の同1.5倍の伸長、さらには7月に開業したホーチミン高島屋の順調な推移などで、売上高は同3.1%増の3967億円となった。新たな取り組みとしては、新宿店にウェルビーイング・ライフを提案する編集売り場「ウェルビーフィールド」を、京都店と横浜店にベビー用品の自主編集売り場「ハロー ベビーサロン」をオープンした他、他企業とのアライアンスとして、NTTドコモやロイヤリティマーケティングとの、両社の顧客やポイント会員を対象とした共同マーケティングなどを進めてきた。インバウンド需要の取り込みでは、電子決算をフックとした積極的な販売促進や、中国大手オンライン旅行会社との提携などを展開。海外は、シンガポール高島屋が景気減速と外国旅行者の減少にともない減収となったが、上海高島屋は増収だった。

 木本茂・社長は、「増収ではインバウンド需要が大きくけん引した。上期の婦人服売り上げは同4%減、紳士服で同3%減と、マイナス幅は縮小傾向にある。9月においては婦人で前年同月比3%増、紳士は同5%増といずれもプラスに転じており、復調の兆しを見せている。モノだけではないサービスも含めお客さまに応える努力をしていく」とコメントした。

 18年2月期通期業績予想を上方修正した。新たな予想は、売上高が前期比3.0%増の9510億円(期初予想は9430億円)、営業利益が同5.9%増の360億円(同350億円)、経常利益が同4.8%増の390億円(同375億円)、当期純利益が同10.2%増の230億円(同215億円)を見込む。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

韓国ブランドの強さに迫る 空間と体験、行き渡る美意識

日本の若者の間で韓国ブランドの存在感が増しています。K- POP ブームが追い風ですが、それだけでは説明できない勢い。本特集では、アジアや世界で存在感を示すKブランドや現地の人気ショップの取材から、近年の韓国ブランドの強さの理由に迫ります。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。