ビューティ
べストコスメ2026上半期

26年上半期、本当に売れたコスメを美容賢者が分析 下半期まで展望【WWDBEAUTY 2026上半期ベストコスメ】

有料会員限定記事

「WWDBEAUTYベストコスメ」は、全国の百貨店・セミセルフ、ドラッグ&バラエティーストア、ECへのアンケート調査を基に、“本当に売れた”アイテムを14部門で選出している。2026年上半期は42店舗の協力の下、1〜4月に発売したニュープロダクト(新商品)と、これまでに発売された全商品を含むヒーロープロダクト(総合)に分け、ベスト3を表彰。本記事では、美容賢者に各カテゴリーの26年上半期の分析と下半期の予測をしてもらった。(この記事は「WWDJAPAN」2026年6月22日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)

クレンジング・洗顔部門

日本ブランドが席巻
明快なベネフィット訴求がヒットを生む

かつてこれほどのにぎわいを見せたことがあっただろうか?と思わざるを得ないほど多彩な名品がそろった2026年上半期のクレンジング・洗顔料市場。25年下半期に注目していたポーラ「B.A」は百貨店1位、「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」はEC1位・百貨店2位、「ファンケル(FANCL)」はドラッグ&バラエティーストア2位と堂々のランクイン。そしてドラバラ1位に躍り出たのが「ビオレ(BIORE)」である。これらに共通するのは、分かりやすいパワーワードを持っていること。“全域ハリ肌”をテーマに進化を続ける「B.A」は、クレンジングと洗顔を加えて第7世代が完成。クレンジングオイルのパイオニア「シュウ ウエムラ」は人気の美容成分を加えて“水光透明肌”にアプローチ。そして「ビオレ」はなんといっても“隠れ角栓自己崩壊”である。

特に興味深いのは、どの販売チャネルもトップ3を日本ブランドが占めていることだ(「シュウ ウエムラ」はロレアル傘下だが、ブランドの本質は創業者・植村秀の哲学に根差している)。軟水に恵まれ、洗顔を日常の美容習慣として発展させてきた日本だからこそ、洗顔に対するニーズを深く理解する日本ブランドの本領発揮と見ていいだろう。もはや現代のクレンジング・洗顔料は、肌を育てるアイテムとして「洗浄作用に何を加えるか?」が勝負どころ。そうした付加価値がリピート購入につながり、ブランド力を蓄積する。下半期にはまた新たな切り口による“+α”の登場が期待される。(木津由美子)

百貨店 1位「B.A」“ウォッシュ 7”(100g、1万2100円)
ドラバラ 1位「ビオレ」“おうちdeエステ ディープクレイ洗顔”(180g、1089円※編集部調べ)
EC 1位「シュウ ウエムラ」“ブライト クレンジング オイル”(150mL、5720円/450mL、1万3200円)

化粧水部門

環境ストレス時代を支える
揺らぎ対策・未然ケアが支持拡大

春と秋が短くなる二季化による急激な気温差や紫外線ダメージから、肌の赤みやバリア機能の低下に悩む人が多いというが、各チャネルで1位を獲得した化粧水は、そのような肌ストレスに働きかけるタイプがそろった。「ポーラ(POLA)」は美白のほか、肌荒れを防ぐ有効成分を2種搭載。「カネボウ(KANEBO)」は化粧水ながら高保湿な“胎脂”の機能に着想を得た成分を初配合。「アヌア(ANUA)」はドクダミという薬効が高い植物を前面に出しつつ、低刺激性のアピールで幅広い支持を獲得した。近年は発酵化粧水も人気を得ているが、前述した環境ストレスによる肌悩みが増え続けている今、洗顔後すぐに使う化粧水は、肌荒れ防止作用や肌を整える効果が高いタイプが求められている。(加藤智一)

百貨店 1位「カネボウ」“ジェネレイティング エッセンシャルズ”(168mL、1万3200円/レフィル168mL、1万2650円)
ドラバラ 1位「アヌア」“ドクダミ77 ヒアルロン スージングトナー”(250mL、2650円)
EC 1位「ポーラ」“ホワイトショット クリアスキンローション”【医薬部外品】(150mL、9350円/レフィル150mL、8800円)

美容液部門

成分競争から新局面へ
“効能の伝え方”で差が開く

各チャネルの1位商品に「効能をどう伝えるか」という共通課題が表れた。百貨店では「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」“セラムエクラS Ⅱ”が首位となり、高価格帯美容液に求められる研究背景や効果期待を、接客を通じて伝える力が支持された。ECでは「ワンバイコーセー(ONE BY KOSE)」“メラノショット P”、ドラッグ&バラエティーストアでは「オバジ(OBAGI)」“C25セラム ネオ”と、肌悩みや成分訴求が分かりやすい商品が1位となった。

下半期もエイジングケアに向けた技術進化は続くが、薬事表現に制約がある中で、独自性と効果への期待をどう伝えるかが課題となる。特にセルフチャネルでは「成分推し」が過当競争になる状況下で、成分の先にある価値を伝える設計が問われる。(弓気田みずほ)

百貨店 1位「クレ・ド・ポー ボーテ」“セラムエクラS Ⅱ”【医薬部外品】(40mL、4万1800円/レフィル40mL、3万7400円)
ドラバラ 1位「オバジ」“C25セラム ネオ”(12mL、1万1000円)
EC 1位「ワンバイコーセー」“メラノショット P”【医薬部外品】(10mL、1595円/40mL、6270円/65mL、8470円/レフィル40mL、5940円/レフィル65mL、8140円※編集部調べ)

乳液・クリーム部門

軽さと機能性の両立が鍵
“脱こっくり”が加速

最近は油分の強い、重いテクスチャーを避ける傾向があるため、そもそも乳液やクリームを使わない人も多い。「アルビオン(ALBION)」や「コスメデコルテ(DECORTE)」といった洗顔後すぐに使う先行乳液が1位を獲得したのも、その流れを受けている。また、「Nオーガニック(N ORGANIC)」は“炎上”というインパクトのあるワードと美白・肌荒れ防止という機能性、さらにみずみずしいテクスチャーが支持を集めた。2位以下にランクインした商品を見てもクリームは少数で、ほとんどがみずみずしい乳液だ。このトレンドが秋冬にも続くと考えると、ライトなテクスチャーながら、保湿感や優れたエイジング効果も得られる、ハイブリッドな“ジェルクリーム”が注目されるだろう。(加藤智一)

百貨店 1位「アルビオン」“フラルネ ブライトリファイン ミルク f”【医薬部外品】(全2種、各110g、各3300円/各200g、各5500円)
ドラバラ 1位「Nオーガニック」“ベーシック バランシング エッセンスミルク”【医薬部外品】(60mL、6380円)
EC 1位「コスメデコルテ」“イドラクラリティ 薬用 ブライトニング トリートメント ソフナー”【医薬部外品】(200mL、6820円/レフィル6270円)

ベースメイク部門

“薄膜美肌”トレンドが到来
次の主戦場は下地・パウダーへ

ベースメイクのトレンドは“薄膜美肌”。カバー力がありながら素肌感があるのはもちろん、重ねても厚くならない機能性も求められる。その点を高いレベルで実現したのが「ディオール(DIOR)」。また、「エリクシール(ELIXIR)」も新色の“ピュアベージュ”で肌悩みに多い赤みのカバー力を高め、光沢感をアップしたことで、よりファン層を広げた。「ナーズ(NARS)」や「エレガンス(ELEGANCE)」のようにトーンアップ効果のある化粧下地やパウダーのランクインも多かった。

このトレンドは下半期も継続すると考えるが、秋冬は乾燥という環境ストレスが加わる。美容液並みのスキンケア成分を加えたり、バームタイプなど質感で保湿力を高めたりするなど、“薄膜美肌”の仕上がりを維持しながら、高保湿を実現できるアイテムが支持を得るだろう。中でも、その保湿効果は化粧下地やパウダーの役割になるかもしれない。というのも、ファンデーション単体の保湿力には限界があるからだ。化粧下地やパウダーに保湿力やカバー力を持たせられれば、厚塗りを避けながら“薄膜美肌”をキープできる。そう考えると、秋冬は肌に明るさや輝きを与えつつ、高保湿をうたう化粧下地やパウダーが台頭するはずだ。(加藤智一)

百貨店、EC 1位「ディオール」“ディオール フォーエヴァーフルイド スキン グロウ”[SPF50・PA+++](全11色、各30mL、各8030円)
ドラバラ 1位「エリクシール」 “デーケアレボリューション トーンアップ”[SPF50+・PA++++](全2色、各35g、各3410円)
EC 1位「イヴ・サンローラン」“オールアワーズ ブラークッション”(1万890円※数量限定のため販売終了)

アイメイク部門

アイカラー偏重から転換
目元提案が多層化

各チャネルの1位商品に、目元の印象を色だけでなく質感やフォームで更新する流れが表れた。百貨店では「コスメデコルテ」“スキンシャドウ デザイニング パレット”の新色が首位となり、肌になじむグラデーションで目元の陰影を美しく見せる提案が支持された。上位にはアイシャドウパレットが並び、色や質感を実際に確かめ、使い方まで相談できることが購買を後押ししていると考えられる。一方、ECでは「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」“クリスタル アイシャドウ スティック”が1位。手持ちのアイカラーに輝度の高いラメを重ね、単品で印象を変えられる手軽さが、オンラインでのビジュアル訴求と相性が良かった。ドラッグ&バラエティーストアでは「エテュセ(ETTUSAIS)」“マスカラ エクストラ ロング”が首位となり、色よりもカールキープや落としやすさといった機能面の進化が評価された。

百貨店ではアイシャドウパレットの色ぞろえやブランドとしての上質感、セルフチャネルではマスカラやアイライナーの機能性が重視され、求める価値に応じたチャネルの使い分けが進んでいると考えられる。アイライナー、マスカラ、アイブロウなど目元のフォームを整えるアイテムは、プチプラでも機能やニュアンスカラーに妥協しないモノ作りが進む。韓国コスメの勢いも含め、下半期は単なるカラー提案ではなく質感へのこだわりや、まつげや眉まで含めた目元の印象をどう提案するかがさらに重要になりそうだ。(弓気田みずほ)

百貨店 1位「コスメデコルテ」“スキンシャドウ デザイニング パレット”(全9色うち新2色、各7700円)
ドラバラ 1位「エテュセ」“マスカラ エクストラ ロング”(1980円)
EC 1位「ボビイ ブラウン」“クリスタル アイシャドウ スティック”(全5色、各4950円)

チーク部門

“血色感”が市場をけん引
主役級アイテムへ躍進

チークカラーは、少し前までは脇役アイテム、もっといえば、なくても困らないアイテムだった。それが毎シーズン新色が出るほどの主役級アイテムへと躍進した理由ーこれは明らかにコロナ禍の影響だろう。オンライン会議の画面に映る顔を見て、血色感を補うチークカラーを使い始めた人は多かったはずだ。そこにKポップやKビューティのトレンドが重なり、オルチャンメイク的多幸感チークが注目を集めた。やがてウェルビーイング志向を背景に、チークカラーはヘルシーな血色感演出アイテムとして定着。それは今期のラインアップに如実に表れている。百貨店とECの両チャネルで1位を獲得したのは、「スック(SUQQU)」“コンプレクション フェイス カラー”。リキッドタイプが2つのチャネルで1位、しかもECでは大差をつけてトップというのはかなり珍しいが、ヘルシーな血色感・艶感を誰でも簡単に失敗なく再現できるという点を考えれば、納得の結果だ。ドラッグ&バラエティーストアで1位を獲得した「キャンメイク(CANMAKE)」も、血色カラーとハイライターをセットしたもので、肌効果としては「スック」に近い。

ヘルシーな血色感が時代の“顔”となった今、チークは限りなくフェイスカラーに近づいている。パウダー、リキッド、クリームといった剤形を問わず、肌に溶け込むように彩ると同時に、艶感と立体感をいかに簡単に演出できるか。このあたりをシンプルに落とし込んだ商品が、下半期も人気を集めることは間違いない。(木津由美子)

百貨店、EC 1位「スック」“コンプレクション フェイス カラー”(全6色うち限定1色、各4950円)
ドラバラ 1位「キャンメイク」“グラデーションチークス”(全2色、各990円)

リップ部門

艶一強に変化の兆し
次の本命はマットか

百貨店とECの1位が共に「ディオール」“ディオール アディクト リップ グロウ オイル”だった。ケア効果や仕上がりに加えてアクセサリー性の高さを備えた商品がチャネルを超えて根強い人気を見せた。一方、ドラッグ&バラエティーストアでは「ケイト(KATE)」“リップモンスター”が首位。艶・色持ち・保湿の持続という機能性の高さに、トレンドを捉えた色展開が盤石の支持につながっている。

下半期はマットリップの提案が目立つ。艶質感が定番化した反動もあり、メイクの印象を変える質感として再注目されているが、乾燥や色ムラなど難しさの印象は残る。保湿力や柔らかな質感などの進化を、「使ってみたい」と思わせる表現で伝えられるかが鍵になる。(弓気田みずほ)

百貨店、EC 1位「ディオール」“ディオール アディクト リップ グロウ オイル”(全12色、各4950円)
ドラバラ 1位「ケイト」“リップモンスター”(全22色うち限定2色・EC限定9色、各1540円※編集部調べ)

フレグランス部門

香り以上の訴求力に焦点
重要性を増す「世界観」「没入感」

百貨店では2025年下半期同様、体験型施策を積極的に展開したブランドが上位にランクインした。1位を獲得した「シャネル(CHANEL)」は、人気の“チャンス”から10年ぶりに誕生した新香調という話題性も後押しした。面白いのはECで、百貨店トップ3に入らなかった「コスメデコルテ」が首位を獲得。22年と23年に完売した香りが水性香水として復刻したもので、香りを嗅がずとも、そのストーリーだけで購入した客も少なくなかったはずだ。一方ドラバラでは、ロングセラーを誇る入浴料の香りを再現した「アユーラ(AYURA)」がダントツ1位に。

香りの傾向が変わる下半期でも、売れ行きを左右するのは香調よりもむしろ、世界観の伝え方と没入感。上半期の結果がそれを裏付けている。(木津由美子)

百貨店 1位「シャネル」“チャンス オー スプランディド オードゥ パルファム”(35mL、1万3310円/50mL、2万20円/100mL、2万7610円)
ドラバラ 1位「アユーラ」“メディテーションオードパルファム”(10mL、2750円)
EC 1位「コスメデコルテ」“キモノ サクラ ウォーターコロン”(15mL、3300円/75mL、9350円※数量限定のため販売終了)

ボディーケア部門

SNS発ヒットが続出
全身ケアも“さらっと”が定番

「シャネル」や「ハッチ(HACCI)」はベストセラーコスメから発売した限定品で、納得の首位。「ヴァセリン(VASELINE)」はSNSなどでたびたび反響を得ていたボディーローション。3商品共にSNSや口コミで十分な話題性を醸成できたことが人気の要因だ。そのほかランクインした商品を見ると、肌あたりがみずみずしいタイプや、さらっとして塗り心地が軽いタイプが多い。

秋冬になれば、それらとは対照的なこっくり濃密なテクスチャーが多くなりそうだが、実は昨年下半期も乳液状のテクスチャーがヒットしている。来期もこの傾向は続きそうで、もはやフェイスケアもボディーケアも通年で、べたつきのない軽やかなテクスチャーが好まれる時代になっているのかもしれない。(加藤智一)

百貨店 1位「シャネル」“ラ クレーム マン デニム”(50mL、1万2210円※数量限定のため販売終了)
ドラバラ 1位「ヴァセリン」“グルタヒア ボディローション”(全2種、各170mL、各823円※編集部調べ)
EC 1位「ハッチ」“ボディウォッシュ ビー ショコラ”(190mL、4180円※限定発売)

美容機器・ツール部門

化粧品との融合が深化
日常の美容習慣に寄り添う提案力が決め手

人それぞれニーズが異なるため票が割れやすい美容機器・ツールだが、今期ドラッグ&バラエティーストアとECの両チャネルで見事1位を獲得したのが「メディキューブ(MEDICUBE)」だ。2025年下半期のドラバラで首位を獲得した“ブースタープロ”の進化版である。価格はさほど変わらないのに、モードは4種から6種に更新。1.3倍に拡大したヘッドを上下2つの電極に分けたことで、異なる機能を選んで同時ケアを可能にした“デュアルモード”と、シートマスクと併せて使うことでその効果を高める“マスクモード”を追加した。さらに日本語音声機能、アプリと連携したAIケアサポート機能も新搭載。グローバルアンバサダーにSnow Manの目黒蓮を起用したことも人気を決定づけたといえる。

一方、百貨店でも25年下半期同様「リファ(REFA)」が1位を獲得。今回はブラシ形というユニークな形状のハンドル部分にセラムタンクを内蔵し、専用セラムを微細なトリートメントミストに変換する超音波技術を搭載。髪をブラッシングするだけで、まるで髪質改善トリートメントを受けたかのようなつるんと滑らかな仕上がりを実現した。両者に共通しているのは、特別な美容家電というよりも、化粧品と併用させることで使うシーンの心理的ハードルを下げ、日常の美容習慣とすべく組み込んだところだろう。今後の美容機器に求められるのは、ハイスペックな性能そのものではなく、日常の美容習慣を自然にアップデートする提案力にあると思われる。(木津由美子)

百貨店 1位「リファ」“トリートメントアイロン”(3万5200円)
ドラバラ、EC 1位「メディキューブ」“ブースタープロX2”(全2色、各3万5500円)
EC 1位「ウェイクメイク」“ハローキティ スパチュラワイドファンデーションブラシ”(2145円※編集部調べ)※販売終了で写真未掲載
EC 1位「カネボウ」“メイクアップブラシ”(2200円)
EC 1位「コバコ」“ヘアスムースブラシ(インバス)”(3080円)

メンズコスメ部門

市場拡大でニーズ細分化
チャネルごとの役割が鮮明

メンズコスメは、チャネルごとの役割の違いが顕著に表れた。百貨店では「ロクシタン(L'OCCITANE)」のスカルプセラムが首位となり、頭皮や髪の変化に向き合う高付加価値グルーミングへの関心の高さがうかがえる。ECでは「シュウ ウエムラ」のクレンジングオイルが1位で、ジェンダーを問わず評価されるベーシックケアを選ぶ動きが見える。ドラッグ&バラエティーストアでは「メラノCCメン(MELANO CC MEN)」の美白化粧水が1位となり、しみ対策や清潔感など具体的なニーズに応える商品が支持された。BBクリームのランクインも、肌印象を自然に整える手軽さが評価された証だ。細分化の途上にある市場だけに、各チャネルがターゲットを捉え、価値や機能を明確に示せるかが問われる。(弓気田みずほ)

百貨店 1位「ロクシタン」“イモーテル プロユース アドバンストスカルプセラム”(50mL、8250円)
ドラバラ 1位「メラノCCメン」“薬用しみ対策美白化粧水”【医薬部外品】(170mL、990円)
EC 1位「シュウ ウエムラ」“ブライト クレンジング オイル”(150mL、5720円/450mL、1万3200円)
EC 1位「ディオール」“ソヴァージュ ヘア セラム”(50mL、1万1770円※限定発売)

シャンプー・コンディショナー部門

季節感を楽しむ提案が好評
今後はベネフィットの明確化に期待

シャンプー・コンディショナーは、季節限定品と、髪悩みに応える高機能品の二軸が現れた。「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」や「ジルスチュアート ビューティ(JILL STUART BEAUTY)」は昨年下半期に続き上位に入り、香りや季節感を楽しむブランドの提案が受け入れられていることを示した。一方で、うねりやダメージなどに対応する機能訴求型の商品も全チャネルで上位に入り、選択基準はより細分化・具体化している。接戦となったランキングからは、新ブランドや新商品の増加により、価格や話題性だけでは差別化しにくくなっている実態も見える。下半期は限定性や世界観の魅力に加え、複雑化する髪悩みに対するベネフィットを明確に伝え、継続使用への期待まで示せるかが鍵になる。(弓気田みずほ)

百貨店 1位「ジョンマスターオーガニック」“S&S シャンプー サクラ”(236mL、2970円※限定発売)
ドラバラ 1位「アニュミー」“リペアシルキーシャンプー〈さらさらタイプ〉”(350mL、1540円)
EC 1位「ジルスチュアート ビューティ」“ピーチー ホワイトフローラル ディープヘッドクレンズ”(280g、3850円※限定発売)

スタイリング剤・ヘアケア部門

“再現性”は絶対条件
仕上がり以上の価値が選択基準に

ヘアケアでは花王の勢いが止まらない。今期は機能性はもちろん、1000円以下という圧倒的なコスパで「ケープ(CAPE)」が大ヒット中。「ジョンマスターオーガニック」「ケラスターゼ(KERASTASE)」はヘアスタイルをキープするオイルで、気候の二季化による高湿度対応にマッチした。また「ジルスチュアート ビューティ」はトリートメント効果のほか、イチゴのフレッシュな香りが高い評価を得た。ランキングにはミスト、セラム、ミルク、オイルなどさまざまなテクスチャーが入っており、その日の気象やヘアスタイルにより複数を使い分けていることが分かる。

シンプル化が進んだスキンケアとは逆に、ヘアケアは“ヘアサロン帰りの再現性”が求められる。一方で、異常気象の常態化やエイジング悩みの多様化も相まって、ますます細分化・高機能化へと進化していくだろう。(加藤智一)

百貨店 1位「ジョンマスターオーガニック」“スタイルロックオイル”(80mL、4950円)
ドラバラ 1位「ケープ」“フォーストレート”(140g、990円/50g、550円※編集部調べ)
EC 1位「ケラスターゼ」“グロスアブソリュ グレイズドロップス”(45mL、5940円※編集部調べ)
EC 1位「ジルスチュアート ビューティ」“トリートメント ヘアミスト ストロベリー&ティー”(200mL、3080円※限定発売)※販売終了で写真未掲載
PHOTOS:ISEKI

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

「体育会系」から多様性へ、2026年版繊維商社特集

「WWDJAPAN」6月29日発売号は、毎年恒例の「繊維商社特集」です。今年のテーマは「THE TRADERS―商社最前線」。円安、原燃料高、物流費の高騰、そして国内アパレル市場の縮小――逆風が吹き続けるなか、繊維商社の現場でいま静かに進む「質的変化」に迫りました。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。