
コティジャパン合同会社は、イギリス・ロンドン発のメイクブランド「リンメル(RIMMEL LONDON)」の日本での販売を2026年内に終了すると発表した。問い合わせは27年3月31日まで、カスタマーセンターで受け付ける。
「リンメル」は、1934年に誕生し、現在80カ国以上で展開する。日本には2006年に上陸。当初、コーセーがコティ(COTY)とライセンス契約を締結し、18年10月末まで日本市場での輸入・製造販売を担っていた。その後、同年11月からはコティが国内販売を引き継ぎ、コティジャパン合同会社(20年11月設立)が事業を運営してきた。販路はバラエティーショップやドラッグストアを中心に、全国2000店舗以上に広がっていた。なお、一部製品に関しては、コーセーがOEMで供給を担っていた。
日本では20年と22年の2度にわたりリブランディングを実施した。直近では、ブランドの原点である「ロンドンらしさ」を前面に打ち出した訴求を強化していた。主力製品には、アイカラーセット“ワンダー スウィート アイシャドウ”や、リップスティック“ラスティング フィニッシュ クリーミィモイスト リップスティック”などがある。20年にはブランドミューズとしてモデルのemmaを起用。23年には、日本限定のローカルブランドアンバサダーとしてモデルの藤井夏恋を起用していた。
コティジャパン合同会社では、「リンメル」やネイルブランド「サリーハンセン(SALLY HANSEN)」に加え、「クロエ(CHLOE)」「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」などフレグランスのライセンス事業を国内で展開している。
なお、同社が取り扱う「サリーハンセン」は今春から、店頭からオンラインへ順次移行している。同ブランドは1946年に米国で誕生し、50カ国以上で展開。21年時点では、米国のネイル市場における売り上げシェアの約20%を占めていた。日本には1989年に輸入代行により導入され、2021年にコティジャパンが取り扱いを開始し、本格展開した。
コティは現在、フレグランス事業に軸足を置く。「リンメル」「サリーハンセン」「カバーガール(COVERGIRL)」「マックスファクター(MAX FACTOR)」などを含む年間売上高10億ドル(約1550億円)規模のコンシューマービューティ(マス向けカラーコスメ)事業と、売上高4億ドル(約600億円)規模のブラジル事業について、戦略的見直しを進めている。提携や事業売却、スピンオフ(分離)などを検討対象とする。