ビジネス

米アパレル会社が「デレク ラム テンクロスビー」を買収 メーンの「デレク ラム」は取引の対象外

米アパレル会社NYCアライアンス(NYC ALLIANCE)はこのほど、同業のパブリック・クロージング・カンパニー(PUBLIC CLOTHING COMPANY以下、PCC)が擁する「デレク ラム テンクロスビー(DEREK LAM 10 CROSBY)」のブランド資産を買収した。金額は非公開で、取引は4月30日に完了。今後は同ブランドのアパレル事業を拡充しつつ、ライセンスパートナーとともにアクセサリー、フットウエア、ホームなどのカテゴリーへの進出も目指すという。新体制でのアパレルコレクションは、27年に披露する予定。

なお、今回の取引には「デレク ラム テンクロスビー」のサブレーベルである「10クロスビー デレク ラム(10 CROSBY DEREK LAM)」「DL10C」「10クロスビー(10 CROSBY)」「10 C」も含まれている。

一方、メーンブランドである「デレク ラム(DEREK LAM)」は引き続きPCCが保有する。同ブランドは2019年に終了したが、復活させることを25年11月に発表。クリエイティブ・ディレクターとして、ロバート・ロドリゲス(Robert Rodriguez)「ロバート ロドリゲス(ROBERT RODRIGUEZ)」創業デザイナーを任命している。今回の取引について、PCCからのコメントは得られなかった。

紆余曲折が続く「デレク ラム」

「デレク ラム」は、デザイナーのデレク・ラム(Derek Lam)とヤン・ヘンドリック・シュロットマン(Jan Hendrik-Schlottmann)最高経営責任者(CEO)が03年にニューヨークで設立。11年にディフュージョンラインの「デレク ラム テンクロスビー」を立ち上げた。14年には、ブランドの親会社デレク ラム・インターナショナル(DEREK LAM INTERNATIONAL)の少数株式を米投資会社サンドブリッジ・キャピタル(SANDBRIDGE CAPITAL)に売却。19年7月には、売り上げの70%を占める「デレク ラム テンクロスビー」に集中するため、コレクション事業の「デレク ラム」を終了した。20年にPCCが買収。これに伴い、サンドブリッジ・キャピタルとシュロットマンCEOはそれぞれの持分を手放し、ラム創業デザイナーはチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任した。しかし、同氏は23年にブランドを離れ、24年にイタリアのブランド「カラス ミラノ(CALLAS MILANO)」のクリエイティブ・ディレクターに就任している。

NYCアライアンスについて

NYCアライアンスは、09年の設立。「ジューシー クチュール(JUICY COUTURE)」「525」「フライ(FRYE)」「ソラナ ヒルズ(SOLANA HILLS)」「トレトン(TRETORN)」などのブランドを保有している。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

「スポーツブランド」の好調をファッションスタイルの二極化から読み解く

近年、スポーツブランドの好調が続いています。2025年スポーツブランド世界売上高トップ15の企業のうち、13社は昨年度比プラス成長、どのブランドも自身の強みを打ち出しながら市場の中で独自性を発揮しています。好調の要因はスポーツ世界大会の影響やスポーツコミュニティーの形成などさまざまですが、ファッションシーンの中での影響力の強まりも無視できません。元より、ファッションの1ジャンルとして確立しているス…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。