ファッション

デレク・ラムが「デレク ラム テンクロスビー」に復帰 3年前に離れた自身のブランドを再始動する理由とは

米アパレル会社NYCアライアンス(NYC ALLIANCE)は9月28日、傘下に持つ「デレク ラム テンクロスビー(DEREK LAM 10 CROSBY)」のクリエイティブ・ディレクターとして、3年前にブランドを離れたデレク・ラム(Derek Lam)創業デザイナーが復帰することを発表した。同氏によるコレクションは2027年秋に披露する予定。

紆余曲折が続いた「デレク ラム」と「デレク ラム テンクロスビー」

ラム創業デザイナーは03年、パートナーのヤン・ヘンドリック・シュロットマン(Jan Hendrik-Schlottmann)最高経営責任者(CEO、当時)と「デレク ラム(DEREK LAM)」をニューヨークで設立。11年にディフュージョンラインの「デレク ラム テンクロスビー」を立ち上げた。14年には、両ブランドの親会社デレク ラム・インターナショナル(DEREK LAM INTERNATIONAL)の少数株式を米投資会社サンドブリッジ・キャピタル(SANDBRIDGE CAPITAL)に売却。19年7月には、売り上げの70%を占める「デレク ラム テンクロスビー」に集中するため、コレクション事業の「デレク ラム」を終了した。20年に米アパレル会社パブリック・クロージング・カンパニー(PUBLIC CLOTHING COMPANY以下、PCC)が同社を買収。これに伴い、サンドブリッジ・キャピタルとシュロットマンCEOはそれぞれの持分を手放し、ラム創業デザイナーはチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任した。しかし、同氏は23年にブランドを離れ、24年にイタリアのブランド「カラス ミラノ(CALLAS MILANO)」のクリエイティブ・ディレクターに就任。26年4月、NYCアライアンスが「デレク ラム テンクロスビー」を買収した。

「デレク ラム」はロバート・ロドリゲスが続投

メーンブランドである「デレク ラム」は、引き続きPCCが保有している。25年11月にブランドの復活を発表し、クリエイティブ・ディレクターとしてロバート・ロドリゲス(Robert Rodriguez)「ロバート ロドリゲス(ROBERT RODRIGUEZ)」創業デザイナーを任命した。今後も、同氏がクリエイティブを手掛ける。

「ブランド獲得当初から、デレクの復帰を視野に入れていた」

NYCアライアンスのウェン・フアン(Wen Huang)=ブランディング&マーケティング責任者は、「『デレク ラム テンクロスビー』を獲得した当初から、デレクの復帰を視野に入れたビジョンを描いていた。創業者以上に、ブランドのヘリテージやデザイン哲学を理解している人物はいないからだ。デレクのリーダーシップの下、オリジナルのDNAを尊重し、信頼性と真正性をもって、現在の消費者に合ったプロダクトを提供していく。彼とともにブランドの次章を構築していくことを楽しみにしている」と語った。

一度離れたブランドに復帰した理由は?

ラム創業デザイナーは、「『デレク ラム テンクロスビー』に復帰できることをうれしく思う。クリエイティブ・ディレクターとしてNYCアライアンスのチームと働くこと、またブランドのデザイン哲学を基盤としつつ、次章に向けてフレッシュな視点を加えることを楽しみにしている」と述べた。

同氏はまた、復帰を決断したことについて「変化がほしい、少し休みたい、と感じて3年前にブランドを離れた。しかし、NYCアライアンスが当時の仕事を評価して連絡してくれたことをとてもうれしく思ったし、何か新たなことを加えて再始動できるのではと興味を引かれた」と話した。なお、同氏はブランドを離れた際にパリに移住しているため、当面は必要に応じてニューヨークに行く形を取る。また、「カラス ミラノ」のクリエイティブも引き続き手掛けるという。

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