
「リチャード クイン(RICHARD QUINN)」は9月19日(現地時間)、2027年春夏コレクションをロンドンで発表した。若手デザイナー発掘の地として知られるロンドンだが、同ブランドはロンドン社交界の栄光を現代に蘇らせるビスポーククチュールとして、唯一無二の存在感を放つ。会場周辺に足を踏み入れると、そこには「ロンドンには今も、選ばれし者たちの社交界が確実に存在する」と確信させる、圧倒的にドラマチックな光景が広がっていた。
ゲストの装いでは、シグネチャーである大胆なフラワープリントが健在だが、伝統的なクチュールの技巧へと傾倒するムードも色濃い。立体的な花の装飾や大ぶりのリボンでより華やかに着飾るスタイルが目を引いた。中でも印象的だったのは、白と黒に徹したカラーパレット。色を削ぎ落とすことで、緻密なカッティングや構築的なシルエット、手作業による装飾が一層際立つ。鮮やかな花柄からストイックなモノトーンまで、ドラマチックな装いをためらわないゲストたちが、ロンドンの街角を非日常の華やぎで満たしていた。