「シャネル(CHANEL)」は10月5日(現地時間)、2027年春夏コレクションをパリで発表した。アーティスティック・ディレクター、マチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)のデビューから約1年を経て、新体制への評価と話題性が高いことを来場者たちの着こなしが物語っている。会場となったグラン・パレ(Grand Palais)周辺は、すっかり“マチュー色” に染まっていた。
とりわけ着用率が高かったのが、昨年12月にニューヨークの地下鉄プラットフォームを舞台に発表された2026年メティエダール・コレクションのアイテムだ。鮮やかな赤で彩られたジャカードニットのスーツや大胆なレオパード柄、ニューヨークのイエローキャブを思わせるイエローなど、ショーのキールックが会場外を席巻していた。とはいえ、ランウエイの再現ではなく、セットアップをあえて解体し、思い思いのアイテムと組み合わせるなど、着こなしは自由自在だ。そのほか、同じくメディダール・コレクションで登場した、かつてガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)が衣装を手掛けた映画「Tonight or Never」のポスターを再現したグラフィックアイテムも目を引いた。最新コレクションだけでなく、デビューシーズンで披露された老舗シャツブランド「シャルべ(CHARVET)」のシャツも引き続き人気を集めている。
そこに合わせるのは、マチュー就任以前から親しまれてきたバイカラーのパンプスや、コレクターズアイテムとして愛されるキャッチーなバッグ。長年の「シャネル」ファンも、マチューの新たなファンも入り混じり、会場外には新旧「シャネル」を自在にミックスした、リアルな着こなしがあふれていた。