ファッション

京都のアートギャラリー「HOSOO GALLERY」がシアスター・ゲイツと協働 西陣織とブラックカルチャーが交差する展示を開催

京都・西陣織の老舗「細尾」が運営するアートギャラリー「HOSOO GALLERY」が8月30日まで、アーティストのシアスター・ゲイツ(Theaster Gates)とのコラボレーション展「シアスター・ゲイツ:Glorious Robe」を開催中だ。

ゲイツは、1973年アメリカ・シカゴ生まれ。陶芸や彫刻、音楽、都市開発まで横断する実践で知られ、ブラックカルチャーに関わるアーカイブや空間を再編成することで新たな価値を提示してきた。近年では森美術館をはじめ、グッゲンハイム・フェローシップ(2025)やイサム・ノグチ賞(2023)を受賞するなど、国際的な評価を高めている。

「シアスター・ゲイツ:Glorious Robe」は、2024年に森美術館で開催された「シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝」をきっかけに始まったもの。両者は織物や衣服を単なる工芸ではなく表現として捉え、制作を重ねてきた。本展では、その対話から生まれた新作を紹介する。

展示の中心となるのは、アフリカの伝統衣装「ダシキ」と日本の着物を掛け合わせた新たな衣服「Dashikimono」だ。それぞれの文化や背景を持つ衣服を組み合わせることで、異なる歴史や価値観を一つのかたちとして表現している。

また、ゲイツの代表的なモチーフである「Vessel(器)」や、西陣織の帯を用いた作品も展示する。帯には、故マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(Martin Luther King Jr.)牧師やマルコム・X(Malcolm X)、メドガー・エヴァース(Medgar Evers)ら、黒人解放運動の指導者を追悼するモチーフが織り込まれ、工芸を通して歴史や記憶を現代に伝える試みが見られる。

衣服や器といった身近なかたちを通じて、過去の記憶や文化に新たな意味を与える。伝統工芸と現代アートが交差することで、ものづくりの新たな可能性を示す内容だ。

◼️「シアスター・ゲイツ:Glorious Robe」
会期:8月30日まで
会場:HOSOO GALLERY
住所:京都市中京区柿本町 412 HOSOO FLAGSHIP STORE 2階
開館時間:10:30〜18:00(祝日・年末年始を除く、入場は閉館15分前まで)
入場料:無料

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