PHOTOS : GUERIN BLASK/WWD, COURTESY OF PUIG ©FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
米化粧品大手のエスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES以下、ELC)とスペインのビューティ&ファッション大手プーチ(PUIG)が、事業統合に向けた協議を行っていることが明らかになった。両社はそれぞれ声明を発表し、現時点で合意には至っていないと強調している。(この記事は「WWDJAPAN」2026年3月30日号からの抜粋です)
ELCは3月23日(現地時間)に発表した声明で、「プーチとの間で事業統合の可能性について協議中だ」とした上で、「最終決定には至っておらず、合意は現段階では成立していない。合意書の締結までは、取引内容や条件については伝えられない」と説明した。プーチも同様に、「最終決定や合意には至っていない」とし、詳細は明らかにしていない。一部の報道によると、取り引きは現金と株式を組み合わせた形態となる可能性があるという。
協議公表を受け、ELCの株価は同日7.7%下落し、79.29ドル(約1万2500円)で取り引きを終えた。統合が実現した場合、事業統合に伴うリスクを同社が負う可能性があるとみられたことが要因だ。同社の時価総額は同日、287億ドル(約4兆5346億円)となった。米投資会社ジェフリーズ(JEFFERIES)によると、同社を巡ってはこれまでユニリーバ(UNILEVER)による買収観測が浮上していた。ユニリーバが食品事業の売却とビューティ分野への注力を強める方針を示す中で、今回の合併協議の浮上により、ユニリーバによるELC買収の可能性が後退したことも株価下落の一因と指摘されている。
一方、翌日の市場では対照的な動きが見られた。プーチの株価は13%上昇し、17.59ユーロ(約3200円)で取り引きを終えた。市場では、統合によるリスクへの懸念とシナジーへの期待が交錯する。
補完関係にあるポートフォリオ
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