
伊勢丹新宿本店は3月25日、地下2階の「イセタン ビューティ アポセカリー」をリニューアルオープンする。従来のナチュラル・オーガニック中心の品ぞろえに加え、サイエンスやテクノロジーに基づく商品・サービスを拡充し、統合的な視点で美と健康を提案する売り場へ再構築する。
同売り場は2008年、「ナチュラル&オーガニックなアイテムでケアする女性のかかりつけ美容ショップ」として2階にオープン。12年に現在の地下2階へ移設した。今回の改装は現フロア移設後14年で最大規模となる。
リニューアルでは、「シン ピュルテ(SINN PURETE)」「ティアラリーン(TIARALEEN)」「パンピューリ(PANPURI)」「ロクシタン(L'OCCITANE)」の4ブランドが出店するほか、“サイエンススキンケア”と“ビューティーデバイス”の2ゾーンを新設し、新コンセプト「統合的な発想で寄り添う美と健康のかかりつけショップ」の具体化を図る。
広報担当者は「一人ひとりの状態に応じ、西洋、東洋、自然治癒を組み合わせる発想に基づき、商品構成やコンテンツ開発を進めている」と説明する。
顧客志向変化
若年層来店も増加
背景には顧客志向の変化がある。開業当初はナチュラル・オーガニック志向の顧客が中心で、配合成分を確認して購入する層が多かった。一方、近年は美容医療も取り入れながら自身の状態に応じてコスメやインナーサポートを使い分ける傾向が強まっており、選択肢の多様化が進んでいると分析する。
顧客構成は40~50代が中心だが、直近2年間で20代の来店が増加した。美容医療の普及によるエイジングケアの若年化や、世代横断的な健康志向の高まりが影響しているとみる。こうした変化を踏まえ新コンセプトに共感し「特別な体験価値を提供できる」という4ブランドを導入した。いずれも同売り場または他フロアでの取り扱い実績を持つ。
新設するサイエンススキンケアゾーンでは成分研究に強みを持つブランドを集積する。“ビューティーデバイス”ゾーンでは人気美容家電を集約。いずれも従来のスキンケアカテゴリー内で展開する。コンサルティングサービス「コンシェルジュ」は規模を拡大して継続する。
同売り場は2000年に本館地下2階でオープンした「BPQC」のナチュラル・オーガニックコスメゾーンを前身とする。08年に本館2階へ移設し「ビューティアポセカリー」としてオープン。12年には地下2階へ再移設しリモデルを実施した。24年1月には「バウム(BAUM)」「アスレティア(ATHLETIA)」「エトヴォス(ETVOS)」が出店。25年3月に現名称へ変更した。
25年はインナーサポート伸長
健康志向が追い風
25年の売り上げは堅調に推移する。中でもインナーサポートカテゴリーの売上高は前年比2ケタ増と伸長。好調ブランドは「AFC(薬店)」「ヘルシーワン(HEALTHY-ONE)」、ハーブティーの「エンハーブ(ENHERB)」で、健康志向やロンジェビティ(長寿)志向の広がりが後押しした。
ヘアケアでは「ラ・カスタ(LA CASTA)」「「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」」がスカルプケア需要を取り込み好調に推移。新ブランドの「希聲堂(キショウドウ)」や「インナーセンス(INNERSENSE)」も高い評価を得ている。
さらに、リフレッシュオープンに向けて実施してきたサイエンススキンケアブランドのプロモーションについても、高い関心が確認されているという。