ヘアサロン
2025年の美容室の倒産件数は過去最多を更新した。特に美容師の取り合いによる人手不足が要因となった倒産が目立ったという。26年もやはり、業界最大の課題は人手不足による採用難。しかし、最近では新たな発想による成功事例も出始めている。そうした事例の共有から、課題解決への道筋を探る1年になりそうだ。(この記事は「WWDJAPAN」2026年1月5日&12日合併号からの抜粋です)
記者はこう見る!

中村慶二郎/サロンコンテンツプロデューサー
2025年、印象に残った取材
人気美容室の店長として活躍していた内田佳佑さんが、独立してメンズサロン「アンサー(ANSER)」をオープンした。オープンから2カ月後の取材で「もう次の店舗を探している」と聞き、メンズ市場の勢いを感じた。
2026年、こんな取材がしたい
勢いのある韓国コスメは、アイドルをはじめとしたエンタメと強く結び付くことで、その勢いを維持している。それにならい、“著名人のいきつけサロン取材”など、美容室×エンタメの方向性を探っていきたい。
ILLUSTRATION : UCA
業界最大の課題である「採用難」
“成功事例の共有”で打開の鍵を探る
美容室の倒産(負債1000万円以上、法的整理)は、2025年に235件発生した。前年の215件を上回り、2年連続で過去最多を更新した。倒産となった美容室のうち、9割超が資本金1000万円未満の小規模経営で、設立から数年で退場を余儀なくされるケースも目立った。大手チェーン店や低価格カット専門店、新規の美容室開業などによる競争激化に加え、コスト高や人手不足も重なり、経営体力に乏しい小さな美容室の淘汰が相次いだ(以上、帝国データバンク調べ)。
多角的に美容室の開業支援を行うスタイルデザイナーの伊藤公志社長によると、「小さな美容室」は増えているという。「数年前までは2〜3人、多くて5人くらいでオープンしたいという美容師が多かったけれど、最近は『一人で独立したい』という人が本当に増えた。一番の理由は“求人”。『美容室をオープンしても、どうせ人は集まらない』という考えが業界に蔓延していて、スタッフを雇うことへの恐怖心がある。それなら、自分一人でやれる範囲でやっていきたい、と考える人が増えたのだと思う」。
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