「スワロフスキー(SWAROVSKI)」は、「ディズニー(DISNEY)」との協業20周年を記念し、ロンドンの大型百貨店セルフリッジズ(SELFRIDGES)で大規模なインスタレーションを実施中だ。今回の展示は、新作“ディズニー×スワロフスキー”コレクションのローンチに合わせたもの。オックスフォード・ストリートとデューク・ストリートの角に位置する「ザ・コーナー・ショップ(THE CORNER SHOP)」とウインドーをジャックし、ファセットカットを施した色鮮やかなクリスタルの新コレクションを披露した。
ウインドーの一つでは、221面の多面カットが施された「シンデレラ」のガラスの靴を展示。同作品は、2015年公開のディズニー映画で実際に使用された現物だ。隣のウインドーでは「美女と野獣」をテーマに、約90kgのクリスタルを用いた巨大な“魔法のバラ”を展示。装飾をあしらったガラスドームに収めたこの作品は、制作に205時間を要した。同デザインおよび関連コレクションは、現在セルフリッジズ限定で取り扱っている。
「101匹わんちゃん」のウインドーでは、アニメーション作品へのオマージュとして大型の回転式プラクシノスコープ(鏡を覗くと絵が連続して動いて見える装置)を設置し、映画に登場する斑点模様の子犬がとび跳ねる様子を表現。4つ目のウインドーは「バンビ」をテーマにし、200万個以上のクリスタルで制作した子ジカを展示し、雪の結晶を思わせるパーツもあしらっている。
店内には、「不思議の国のアリス」をテーマに錯覚を用いた装飾を施した棚や、頭上にキラキラと輝く巨大な羽根が浮かぶ小さなクリスタル製の“ダンボ”など、さらにユニークなディスプレーを設置。これらのインスタレーションは、オーストリア・ヴァッテンスにある「スワロフスキークリスタルヴェルテン(SWAROVSKI KRISTALLWELTEN)」で制作し、イベントのためにロンドンに輸送した。
会場では、ラボで生成した宝石を使ったデザインを含む、各種ジュエリーコレクションもラインアップする。さらに、コレクター向けの特別な作品も用意し、価格4万2000ポンド(約870万円)の値が付くクリスタル製“ジンジャーブレッドハウス”も並ぶ。セルフリッジズ限定商品として、「美女と野獣」のフィギュアセットも用意。価格は169〜580ポンド(約3万5000〜12万円)だ。
展示は、「スワロフスキー」×「ディズニー」のホリデーコラボレーションと同時期に実施しており、2026年1月3日まで開催する。なお、この両者による取り組みは“A Most Magical Christmas”と名付けられ、ロンドンにとどまらず、マンチェスターやバーミンガムのセルフリッジズ各店および公式オンラインでも展開中だ。ロンドン・オックスフォードストリートの旗艦店では、毎日17~21時に「ディズニー」をテーマにした光と音のショーを実施している。さらに15分ごとに、ティンカー・ベルの妖精の粉から始まる光の演出が建物全体を包み込むライトアップが行われる。ティンカー・ベルは、今年のセルフリッジズのクリスマスキャンペーンの主役も務めている。