ファッション

世界を輝きと喜びで彩る「スワロフスキー」が創業130周年 大阪・心斎橋に新旗艦店が登場

オーストリア発クリスタルブランドの「スワロフスキー(SWAROVSKI)」は今年、創業130周年を迎えた。同ブランドは1895年、ダニエル・スワロフスキーが創業。彼の“誰もが手に入れられるダイヤモンドを作る”という思いをもとに「スワロフスキー」が生み出す輝きは、ファッションやジュエリー、ポップカルチャーを通して時代を彩ってきた。その革新的なアプローチにより、ファッションだけでなくライフスタイル全般にクリスタルが持つ可能性を広げ続けている。ここでは、「スワロフスキー」130年の歩みについて紹介する。

1895ー
偉大なデザイナーを魅了し続けた
“チロルのきらめくカットストーン”

創業者のダニエル・スワロフスキーは1862年、ドイツ・ゲオルゲンタールでガラスカッター職人の長男として誕生した。当時、ファッションやジュエリーの素材としてクリスタルの人気が高まりつつあった。当時は手工業が中心だったが、彼は精密にクリスタルをカットする電動機械を発明。その革新的なカット技術により誕生したのが、それまでにない輝きを持つクリスタルだ。1895年には、オーストリアのチロル州・ヴァッテンスにスワロフスキー社を設立。ヴァッテンスは、ファッションの中心であるパリへの便利なアクセスに加え、クリスタルを生産するためのエネルギーとなる水資源が豊かな土地だからだ。「スワロフスキー」のクリスタルは、その輝きと品質の高さで、ヨーロッパ各地で“チロルのきらめくカットストーン”と賞賛されるようになる。

1920年代はファッションが花開いた時代。「スワロフスキー」は、当時のココ・シャネル(Coco Chanel)やエルザ・スキャパレリ(Elsa Schiaparelli)のクリエイションと密接な関係を持っていた。30年代にはクリスタルで飾ったリボンを発表。それはドレスやバッグなどにも使用され、時代を象徴するスタイルになった。第二次世界大戦後は、クリスチャン・ディオール(Christian Dior)やピエール・バルマン(Pierre Balmain)などがこぞって「スワロフスキー」のクリスタルを使用。これらデザイナーとの協業により、「スワロフスキー」はデザイナーのクリエイションを輝かせるクリスタルとしてファッション業界でなくてはならない存在に。デザイナーやデザインハウスと共に歩み続け“世界最高のデザイナーが信頼するクリスタル”を提供するブランドとしての地位を確立した。

1970ー
オブジェから自動車まで、
革新と持続可能性で広がる
クリスタルの可能性

1970年代になると「スワロフスキー」は、ファッション業界にクリスタルパーツを提供するだけでなく、ギフトやオブジェといった完成品の開発をスタート。76年にオーストリア・インスブルックで開催された第12回冬季オリンピックでは、お土産用にクリスタルマウスを制作し、現在、世界中で多くのファンを魅了するアイコニックなオブジェの基礎を築いた。80年代には、ヴェルサイユ宮殿の改修工事に参画。17世紀のスケッチを研究してバロック様式のシャンデリアの復元を手掛けるなど文化的な活動も行っている。90年代にはオブジェに加え、ジュエリーやホームデコレーション、照明といった幅広い商品が誕生。さまざまな分野のデザイナーと協業しながらライフスタイル全般を彩るブランドに進化した。

2000年以降「スワロフスキー」は、その革新性からアートや建築、自動車まで協業の幅を広げ、クリスタルが持つ可能性をさらに広げている。持続可能性に配慮した商品開発や活動にも注力して、ラボラトリー・グロウン・ダイヤモンドを使用したジュエリー“スワロフスキー・クリエイテッド ・ダイヤモンド”が登場。採掘されたダイヤモンドと生成された場所が違うだけで全く同じでありながら環境や人に優しい商品により、消費者に新しい選択肢を提案している。また、世界中の子どもたちに安全な水源と衛生施設を提供する活動“スワロフスキーウォーター スクール”などを展開。20年にはリブランディングし新時代にふさわしいブランドに生まれ変わった。昨年、グローバルのブランドアンバサダーにアリアナ・グランデ(Ariana Grande)を起用し、カラフルで遊び心溢れるクリエイションで世界中に輝きを届けている。

大阪・心斎橋に
「スワロフスキー」新旗艦店が登場 
オープンを記念し
「ア ベイシング エイプ®︎」と限定コラボ

「スワロフスキー」の関西エリアにおける旗艦店が9月1日、大阪・心斎橋に登場した。同店舗は3層約122平方メートル。1階はジュエリーやウオッチ、2階はギフトやホームコレクション、“スワロフスキー・クリエイテッド・ダイヤモンド”を販売する。3階は、ブランドのアイコニックなジュエリーや最新コレクション、コラボレーション商品などを展示販売するスペースだ。“光の魔術師”と呼ばれる「スワロフスキー」の世界観を味わえる店舗になっている。

さまざまなデザイナーやブランドとの協業を通してクリエイティビティー を探求してきた「スワロフスキー」。創業130周年と大阪店オープンを記念し、「ア ベイシング エイプ®︎(A BATHING APE)」とコラボレーションした数量限定コレクションを大阪店で9月1日から先行販売する。同ブランドをアイコニックなデザインに「スワロフスキー」のクリスタルをちりばめ、ストリートとラグジュアリーが融合したデザインになっている。

※各商品1人1点の購入が可能。一部受注商品あり。オンラインストアの取り扱いなし

“130年の喜び”を
色彩と輝きで表現したジュエリー

「スワロフスキー」創業130周年を記念した新作ジュエリーは、“130年の喜び”がテ―マ。グローバル・クリエイティブディレクターのジョバンナ・エンゲルバートがデザインを手掛け、イエローやアンバーのカラーニュアンスが美しい“ジェマ”や星のようにクリスタルが輝く“コンステラ”、アイコニックな8角形を形取った”ミレニア”などの個性豊かなジュエリーがそろう。グローバルのブランドアンバサダーであるアリアナ・グランデとのコラボレーションジュエリーにも注目だ。

TEXT : MEGUMI OTAKE
問い合わせ先
スワロフスキー・ジャパン カスタマーサービス
0120-10-8700