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八芳園が10月1日にグランドオープン 日本の美意識を凝縮したロビーや石窯の新レストランなど

総合プロデュース企業の八芳園は10月1日、リブランディングに伴う半年以上の休館・改修を経て、グランドオープンする。八芳園は、東京・白金台に約400年の歴史ある日本庭園を有し、1943年に創業、結婚式場としてブライダル事業を中心とし、2000年代からは国際会議やビジネスイベントなどMICE事業も展開、各地の自治体との連携による地域プロデュースなどにも貢献してきた。

ロビーにはアート作品「光風庭伝」

今回の改修は、“日本の、美意識の凝縮”をコンセプトとし、“継承と創造”をテーマに掲げる。43年に迎える八芳園グループ100周年を見据え、スペースの使用用途の見直し、施設の利活用を目指したほか、“ゼブオリエンテッド(ZEB ORIENTED)”の認証取得による環境配慮型施設として、ブライダル事業をはじめ、多様化するMICEに選ばれる施設づくりを目指した。MICE事業においては、会員制“クラブ フロア(CLUB FLOOR)を新たに開設。全長20メートルに及ぶLEDウオールを設置した5階“スタジオ コク(STUDIO KOKU)”や、バーを併設した6階“ホール ハク(HALL HAKU)”のほか、ムスリム対応専用のセントラルキッチンも整備した。

メーンロビーは、“日本の、美意識の凝縮”を象徴する空間として、高さ4メートルに及ぶ組子のアート作品「光風庭伝(こうふうていでん)」を設置。水墨画家の小林東雲と、福岡県・大川市の“大川組子”を手掛ける職人、木下正人がコラボしたもので、松や竹林、太陽、月など八芳園の庭園から望む景色をモチーフとしている。また、フロア中央には家具職人の西田政義による、松をイメージした木製のシンボルツリーを置き、季節やイベントごとに装飾を変え、ゲストを迎える。

3階にはオール デイ ダイニング「フウド(FUDO)」をオープン。“旬の食材で今を感じるひとさら”をテーマに、八芳園と連携協定を結ぶ自治体の生産者から直送される厳選素材を、店内の高温石窯による調理で楽しめる。看板メニューの“石窯ピザ”をはじめ、野菜から肉、魚まで、素材本来のおいしさを最大限に引き出すシンプルな料理を提供する。

ブライダル事業においては、独立型のチャペル“セレブレーション ホール ザ・ガーデン(CELEBRATION HALL-THE GARDEN-)”を5月にオープン。五感を通じ、結婚式のイメージを深められる“インスピレーションサロン”を新設した。そのほか、バンケット“HAKOU(波光)”と“KIOTO(木音)”のリニューアルに加え、デザイナーの八芳園初の衣裳室ブランド「THE BRIDAL BOUTIQUE KOTOHOGI BY HAPPO-EN」も3月にスタート。小泉智貴「トモ コイズミ」デザイナーとコラボレーションしたドレスも展開する。

地域プロデュース事業は、東日本旅客鉄道と共創パートナーシップ協定を締結。9月12日にオープンした「ニュウマン高輪」内に、「割烹 ブタイ」と「八芳園洋菓子店」をオープンした。

記者会見で関本敬祐・取締役総支配人は、「婚礼事業への依存から脱却し、400年以上の歴史を持つ日本庭園を軸に、文化資産を活用するエリアプロデュース企業へと変革する。2030年までにグループ全体で売上130億円の達成を目指す」と語った。

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