メンズウエア専門店のタカキュー(東京、伊藤健治社長)は、主力業態「タカキュー(TAKA-Q)」の屋号を「ティーキュー(T/Q)」に改称する。27日に改装オープンするモラージュ菖蒲店(埼玉県久喜市)を皮切りに、新規店舗や改装店舗を順次、新しい屋号と新しい内装に変更していく。
同社は創業者の高久泰憲(たかく・たいけん)氏の名前からとった屋号「高久(たかきゅう)」を1964年に「TAKA-Q(タカキュー)」に改称し、今日に至るまで使用してきた。「タカキュー」は今年3月末時点で全国に約100店舗ある。新屋号「ティーキュー」はこれまで社内や一部顧客の間で呼ばれてきた愛称で、今年春以降の商品からタグに採用されている。従来のブランドイメージからの脱却し、新しい顧客を呼び込む狙いだ。
タカキューは東証スタンダードの上場企業。1950年6月30日設立で、まもなく75周年を迎える。近年は販売不振によって債務超過に陥り、24年春から官民ファンドの地域経済活性化支援機構の支援のもと、再建を進めている。25年2月期の業績は、売上高が前期比3.8%減の96億円、営業損益が2億300万円の黒字(前期は4000万円の赤字)、純損益は19億円の黒字(同1億200万円の赤字)だった。