ビジネス

「ケイティ ペリー」商標を巡り歌手のケイティ・ペリーと豪ファッションデザイナーが法廷闘争

オーストラリアのファッションデザイナーのケイティ・ペリー(Katie Perry)は、歌手のケイティ・ペリー(Katy Perry、本名:キャサリン・エリザベス・ハドソン、Katheryn Elizabeth Hudson)が2014年のツアー中に「Katy Perry」ブランドの衣料品をオーストラリアで販売したことは、デザイナーが保有する「Katie Perry」の商標権を侵害しているとして提訴し、法廷闘争は長年にわたって続いている。

本件は、23年に連邦裁判所がデザイナーのケイティ・ペリーの主張を認め、歌手のケイティ・ペリーが商標権を侵害したと認定したが、二審では「アメリカ人歌手が国際的な知名度を確立していた時期が、デザイナーの商標登録よりも早かった」として、歌手のケイティ・ペリーが逆転勝訴した。デザイナーのケイティ・ペリーはこの判決を不服として上訴し、オーストラリア高等裁判所はこのほど、審理を続行することを決めた。本件に関してどちらからもコメントは得られなかった。

デザイナーのケイティ・ペリーは、オーストラリアで「Katie Perry」の商標を08年に登録している。一方、歌手のケイティ・ペリーは、02年に音楽活動および自身の名前を冠した商品展開のために「Katy Perry」という芸名を使用していた。歌手のケイティ・ペリーは09年、両ブランドの共存契約を提案したが、デザイナー側はこれを拒否している。

この訴訟では、単なる名前の類似性だけでなく、世界的に有名な第三者が消費者を混乱させる可能性があるかどうかや、「自分自身の名前を守る」権利が法的氏名だけでなく芸名やステージネームにも及ぶのかといった重要な論点が問われている。また、衣料品の定義に関しても、靴類、帽子、ヘッドバンドなどが商標の範囲に含まれるかについて、議論が続いている。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Is AI GOOD?AIがもたらす「ゲームチェンジ」

「WWDJAPAN」12月1日号は、ファッション&ビューティ業界でいよいよ本格化する“AIゲームチェンジ“を総力特集しました。11月19日のグーグル「ジェミニ3.0」発表を契機に、生成AIは「便利なツール」から「産業の前提インフラ」へ変貌しつつあります。ファッション&ビューティ業界で浸透する生成AI及びAIの活用法とゲームチェンジに向けた取り組みを紹介しています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。