ファッション
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第103回

「メノポーズ」は「フェムテック」のように市場を変えるか?

有料会員限定記事
言葉を生業とする人間として、その力を実感するのは、新しい言葉が生まれたり、既存の言葉と置き換わったりすることで、市場が拡大する過程を目の当たりにする時です。

最近では、「フェムテック」が代表的でしょうか?それまで孤独に向き合いがちだった生理や更年期、妊娠や出産に伴う体の変化などは、「フェムテック」という言葉と共に公に語られ始めています。ここに吸水ショーツから膣トレ、セルフプレジャーアイテムまで、さまざまなツールがオシャレになったことも加わり、その市場は10年前と比べればはるかに拡大、少なくとも多くの人が認識するに至っています。

上のコラムの通り、新たなテクノロジーやアイデアが社会で実装されるには、一旦「普及し始めているにも関わらず、社会が大きく変わらない」ことで発生する「幻滅期」を迎えるのだと思います。ただ、「幻滅期」でも新たなテクノロジーやアイデアの中には社会に広がり続け、いつしか「幻滅期」の原因となった「社会が大きく変わらない」というフェーズを突破するはず。「フェムテック」関係者の中には、モヤモヤしている人もいるでしょうが、私はもっともっと普及して、この市場は大きくなるだろうと思っています。

この続きを読むには…
残り847⽂字, 画像1枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

独立系クリエイティブ集団が台頭、クリエイターの新潮流を見る

5月13日号は、クリエイターを取り巻く新潮流を特集します。昨年7月17日に発行した「U30 クリエイター」特集に続き、その最前線を追いました。

冒頭では独立系クリエイティブチームにフォーカス。「クリエイティブアソシエーション」「クリエイティブエージェンシー」など、独自のスタンスを掲げてクリエイティブの可能性に挑む集団です。彼らの狙いは、クライアントとクリエイターが対等な立場でものづくりに向き合え…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。