ファッション
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY

若い才能を使い捨てないで!【エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY】

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※この記事は2023年06月05日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

「バリー」は2シーズン、「アン ドゥムルメステール」に至ってはわずか1シーズンで、クリエイティブ・ディレクターが交代です。

そりゃ「バリー」を2シーズンで去ったルイージ・ビラセノールによるファースト・コレクションは、デジタルで見た私でさえ「厳しいな」と思ったし、現地での評判も芳しくありませんでした。「アン ドゥムルメステール」はパリで直接拝見し、自身のブランドとの住み分けという課題のほか、「そもそも『アン』って、どんなブランドだっけ?」という疑問も頭に浮かびましたが、それでも1シーズンはあんまりです。

最近は、あるブランドのトップを退任直後に別のブランドに“転職”するデザイナーも存在しますが、それは数年単位の経験を重ねた、ごく一部のデザイナーの話です。彼らの“就活事情”は日本と異なるでしょうが、1、2シーズンでの退任は、やはり「レッテル」。次のキャリアの可能性を摘み取ってしまう、ネガティブな要因になる可能性が高いでしょう。加えて競業避止などの契約条項があったら、若いうちの貴重な数年を棒に振ることになります。

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