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伊藤忠が廃ナイロン回収へ ナイロンの資源循環を目指す【海の危機、私たちはどう動く?】

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 伊藤忠商事は21年2月に世界的なリサイクルナイロンブランド「エコニール」を製造・販売する伊アクアフィルとの業務提携を発表し、①廃ナイロンの回収サポート②エコニール製品の販売③エコニールの新しい用途の開発に取り組んできた。22年3月には協働を進化・加速させるために、資本参画することを発表した。出資額は非公開。伊藤忠商事はナイロン原料であるカプロラクタム(以下、CPL)およびナイロンチップの貿易量が世界有数で、ナイロン循環リサイクルに関するビジネスの推進・拡大を目指す。

 廃ナイロンの回収は、伊藤忠商事が持つグローバルネットワークを生かし、日本だけではなく、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、中南米など世界各国で進めており、現在10拠点以上で回収および協議を進めている。

 「エコニール」は使用済みの漁網やカーペット、プレコンシューマーの素材(製造工程などで出る端切れ)など100%廃棄物から作られるリサイクルナイロンで、解重合してCPLを再生するため、通常のナイロンと同等の品質を保持する。石油由来の通常のナイロンに比べてCO2排出量を最大90%削減できる。「エコニール」は環境配慮型素材として「プラダ」「グッチ」「バーバリー」といった有力ブランドが採用する。

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