ファッション

「サカイ」2016-17年秋冬パリ・メンズ・コレクション

REPORT

ロマンチックのスパイスで愛がひそむレイヤード

 「サカイ」が得意とするミリタリーやワーク、ビンテージといったスタイルや異なる素材、シルエット、モチーフをクラッシュさせて再構築したハイパーミックスのレイヤードを継続。テーマは「LIIFE」。日本語の“愛”と“生活”を合わせた造語で、リリースによると「“より多くを与えること”を象徴する考えと、混沌とした今日において“より多く愛がある生活”を追求するという暗喩として、新たな要素のさらなるレイヤーをそれぞれのピースに加えた」という。

 コレクションは、変形ダッフルコートとスカーフ模様風のタイトパンツ、マウンテンブーツのルックで幕を開けた。ダッフルコートの前身ごろは2枚仕立てになっており、左右異なる素材を同じトグルで留めることができるユニークなデザイン。このような異なる素材やスタイルを重ね合わせたVゾーンが、今季の象徴的なアイデアだ。コートには、異素材のラペルをアシンメトリーに重ねている。背面がサスペンダーのようにベルト状になっているファーやキルティングのストールは、アウターの中に差し込むだけでなく、表に出して後ろのひもをあえて垂らす着こなしを提案。レイヤードを前提に、さまざまな合わせ方を楽しめる「スポンテニアス」のアイデアが充実した。

 英国のクラシカルなテーラードを軸に脱構築を進め、ベルベットなどの上質素材や体を優しく覆うボアやファーがキーマテリアル。圧倒的なボリュームが相次いだ前シーズンに比べ、シルエットもややそぎ落とされた印象だ。

[rel][item title="「サカイ」の2016-17年秋冬メンズ・コレクションのエクスクルーシブムービーはこちら" href="https://www.youtube.com/watch?v=70-bjqH0PlU" img="http://www.wwdjapan.com/collection/wp-content/uploads/sites/3/2016/01/SACAI-2016-17-FW-PARIS-MENS-COLLECTION-MOVIE-og.png"][/rel]

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