ファッション

ジンズの「シンク・ラボ」は“世界一集中”できる?

 アイウエア「ジンズ(JINS)」を運営するジンズは12月1日、“世界一集中できる環境”をコンセプトとしたワークスペース「シンク・ラボ(THINK LAB)」を同社が入居する飯田橋グラン・ブルーム29階にオープンした。予防医学研究者の石川善樹が監修し、科学的根拠に基づいて、高い集中状態を生み出す環境設計がポイントだ。「知的生産性を最高に高める環境を追求したら、ストレスとリラックスが同居した神社仏閣のようなイメージに行きついた」と石川。広さ約1390平方メートルの空間デザインは、建築家の藤本壮介が手掛けた。

 鳥居をイメージしたエントランスを抜けると、参道のような24メートルの暗いアプローチを歩く。その先に広がるスペースには、リラックス効果があるという192本の豊富なグリーンに囲まれて162席が配置されている。大きな窓に向いて同じ方向に配列された席は、座禅を組んだシーンをイメージしている。29階から眺める夜景はひときわ美しい。「(空海が修行した)高野山を現代のオフィスに変換した」と藤本。岡村製作所やコクヨが集中力を高める機能を意識した椅子やオフィス家具を提供しているほか、森永製菓やサッポロビールが飲食物をサポート。エアウィーヴの寝具アイテムを常備し、セントラルスポーツが運動プログラムを計画するなど、18社が同プロジェクトに協力している。リラックスできるラウンジやカフェも併設し、集中するスペースとしては、居心地が良すぎる贅沢な落ち着きと静寂がある異空間だ。使用料は1カ月日数無制限の場合、7万円。個室が1時間1000円など。

 起業家が世界を変えるビジネスを考えたり、デザイナーが次代のトレンドを生み出すような場を目指している。

 田中仁ジンズ社長は、「最高の集中体験を提供するスペースだ。今キーワードとなっている働き方改革のソリューションとして、高い可能性を感じている。仕事面だけでなく、生活の質も高められると思う。われわれは単なるアイウエアメーカーではない。お客様に喜ばれる事業を広く創造していきたい」と話した。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2024-25年秋冬のトレンド総まとめ 鍵は「退屈じゃない日常着」

4月15日発売の「WWDJAPAN」は、毎シーズン恒例のトレンドブックです。パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク、そして東京の5都市で発表された100以上のブランドから、アイテムや素材、色、パターン、ディテール、バッグ&シューズのトレンドを分析しました。豊富なルック写真と共にお届けします。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。