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安達祐実と進化するふるさと、墨田 TOKYO VIEWING vol.3

安達祐実:1981年生まれ。2歳でモデルデビュー後、子役としてCMなどに出演する。12歳のときに主演を務めたテレビドラマ「家なき子」での演技で一躍脚光を浴び、社会現象を巻き起こした。現在もドラマや映画、舞台など幅広いフィールドで活躍。次世代をリードするアーティストを、ゆかりのある東京の街でファッションシューティングする本企画。今回は女優・安達祐実と、「この街と育ってきた」という彼女の地元からも近い墨田が舞台。古くから知るふるさとと東京スカイツリータウン内にあるすみだ水族館で、安達祐実が東京を語る。牧歌的ではないけれど私にとってのふるさと、東京下町。同世代の女優たちよりも圧倒的に長いキャリアを持つ、安達祐実。彼女を育てた土地が、墨田をはじめとする下町だ。「正確にいうと実家は墨田区ではないのですが、このあたりは昔からよく遊びにきていて地元という気持ちです。地域のお祭りが続いていたり、東京スカイツリーができたり、新旧が共存した街ですね。私、墨田はもちろん東京が大好きなんです。やっぱり生まれ育った街だからというのもあると思うのですが、例えば仕事でどこか海外へ行って空港から帰るときに、レインボーブリッジあたりで車の中からビルが建ち並んでいるのを見ると、『あぁ帰ってきたな~』って思います。都会的で、全然牧歌的じゃないのに、私にとってはふるさとっていう感覚。あのビル群を見ると落ち着くんですよね。だから、事あるごとに東京好きをアピールしています(笑)。東京スカイツリーができるまでは、雷門周辺が廃れた感じがあって、そこまで人が多くなかったんですけど、今は人もたくさん増えた感じがしますね。東京って新旧さまざまなものが混在して、秩序があるようでないところが面白くて、魅力だと思っています」。2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催へ向けて、タクシーは入れ替わり街の開発も進む中で、目まぐるしく変化を遂げながらも文化は残している東京。その中でも彼女が特に気に入っているスポットがある。AKIKO AOKI:コート17万円/アキコアオキ(03-5829-6188)、ブーツ12万5000円/マローン・スリアーズ(メゾン・ディセット03-3470-2100)、ベルト3万6000円/Y/プロジェクト(オープニングセレモニー03-5466-6350)、ピアス3万8000円、リング3万6000円/以上、フレーク(03-5833-0013)
唯一1人で過ごせる時間が水族館には存在する。プライベートでは2児の母でもある安達祐実。いそがしい毎日を送る彼女にとって一息つける安らぎの場所が水族館だ。「ぼーっとできるというか、結果的に集中して物事を考えることができるんです。例えば仕事のことや家庭のことを、きちんと考えられるのが水族館です。仕事柄、常に誰かといるから1人の時間ってほとんどなくて。だからこそ、たまにできる1人の時間にドライブをして水族館まで行くのは大切な時間なんです」。薄暗闇の中で美しく照らされる水中生物と、フォトジェニックな空間で人気の、すみだ水族館。「ここは息子が私の父としょっちゅう来ている場所です。私がそこに入るのは悪いかなと思ってあえて一緒には来ないようにしていたのですが、やっぱり素敵な空間ですね。展示がすごくきれいだったから、これからはもっと積極的に来ようと思います。許されるなら、1人で来てぼーっとして過ごしたいです(笑)」。ALLEGE:ベスト2万4000円、ジャケット7万円、シャツ2万7000円、ショートパンツ2万2000円/以上、アレッジ(カラーズ03-5778-3782)、ピアス5万3000円/オールブルース(エドストロームオフィス03-6427-5901)、その他スタイリスト私物
プライベートと仕事で切り替えない、安達祐実のスタイル。幼い頃から女優として第一線で活躍し、現在は妻、そして母として多忙な彼女は、どんな毎日を過ごしているのだろうか。「妻や母として、家のことは完璧にやりたいと思っているのですが、うまくいかずにもどかしさを感じる時もあります。仕事に関しても、完璧主義って周りから言われることがあったり、やるからには成功させたい!と思って毎回作品に臨んでいますね。けれど、決してナーバスになることはありません。だから、仕事とプライベートでの切り替えって特にないんです。ずーっとずっとこのまま。強いて言うなら、家でちょっとだけ旦那さんに対してわがままになるとか、その程度です(笑)」。最近ではファッションモデルとしても活躍する彼女に、今回の撮影で着用した東京発ブランドについても聞いてみた。「『トーガ プルラ(TOGA PULLA)』はもともと好きで、普段からよく着ています。面白いデザインだけど着るとエレガントになる感じがして、気に入っています。ファッションに対してこだわりがあるとすれば、着たいものを着ること。特にマニッシュなものや、メンズライクに着られるものは好きですね。今回の『アレッジ(ALLEGE)』のジャケットの、上からベストを重ねる着こなし方も斬新で、気に入りました」。TOGA PULLA:ドレス7万6000円/トーガ プルラ(TOGA 原宿店03-6419-8136)、ピアス5万5000円/オールブルース(エドストロームオフィス03-6427-5901)
安達祐実にとってのふるさと、東京・墨田。伝統と新しいカルチャーが混じり合うこの土地は、幼い頃から活躍し続ける彼女とどこか似ている。だからこそ、この東京という街で、いつまでも特別な光を放ち続けてくれるだろう。水族館告知:すみだ水族館では2019年10月31日まで、金魚絵師の深堀隆介氏監修の「金魚美抄 展」とコラボレーションした「金魚♡(LOVE)展」を開催中。金魚展示エリアの水槽を、6名の金魚作家たちがオリジナルアートで華やかに彩る。