ファッション

世界が惚れる女性DJペギー・グーの「キリン」 デビューコレクションが日本でも取り扱い決定

 韓国出身の女性音楽プロデューサーでDJのペギー・グー(Peggy Gou)が手掛けるウィメンズブランド「キリン バイ ペギー グー(KIRIN)」の日本展開が決まった。取り扱い店舗はグレイト(GR8)、ヌビアン(NUBIAN)、リステア(RESTIR)で、デビューコレクションである2019-20年秋冬のアイテムが9月7日から販売される。

 ペギー・グーは1991年韓国出身で、現在はベルリンを拠点に活動する。幼い頃から音楽に親しみ、2009年頃からDJ活動をスタート。ここ数年は年間で数百本のイベントに出演し、これまでにドイツのベルグハイン(Berghain)をはじめとした世界中の名だたるクラブだけでなく、「コーチェラ(Coachella)」や「グラストンベリー(Glastonbury)」など多くの音楽フェスにも出演し、昨年は「フジロック(FUJI ROCK)」でもDJを披露した。

 一方で、DJとして活動する前はファッションデザイナーを志し、ロンドン芸術大学でファッションを専攻。卒業後は韓国版「ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)」で編集者として働いていたこともあり、DJの傍らその類いまれなるファッションセンスからモデルやスタイリストとしても活躍の場を広げるように。この活躍に目をつけたのが「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」や「ヘロン・プレストン(HERON PRESTON)」を擁するイタリアのニューガーズグループ(New Guards Group)で、同社からグーにブランド立ち上げの話が持ち掛けられ、「キリン」が誕生したという。

 ブランド名は“麒麟”が由来で、多忙を極めるグーの日常生活における優雅な存在の象徴だという。パリで発表されたデビューコレクションの19-20年秋冬コレクションは、クラブカルチャーや韓国神話をモチーフとしたグラフィック使いが光るセットアップや、反射素材を使用したつなぎ、大胆なカラーブロッキングのレザーパンツ、背中が大きく開いたニットドレスなど、ストリートの雰囲気を漂わせながらもどこかクラシック回帰の流れを汲んだアイテムが展開される。

 なおコレクションの展開に合わせ、グーは「KIRIN FW 19 CITY TOUR」と題したツアーをソウル、香港、モスクワ、ロンドン、パリで行う。すでにグー本人はたびたび「キリン」のアイテムを着用してDJを披露しており、本ツアーでも「キリン」を着用してフロアを沸かすことになるだろう。

ハングル語で自身の歌声を乗せたペギー・グーの代表曲「It Makes You Forget(Itgehane)」

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