ファッション

金子眼鏡の第3の工場が福井県に完成 眼鏡のSPA体制を拡大

 金子眼鏡店などを運営する福井県の眼鏡企業、金子眼鏡が福井県鯖江市上河端町に建設していた自社ファクトリー「ベースメント(BASEMENT」を3月23日に竣工する。2009年7月に竣工した自社一貫生産体制のプラスチックフレーム工場「バックステージ(BACKSTAGE)」、16年8月に子会社化した栄光眼鏡のメタルフレーム工場の栄光眼鏡「グラスワークス(GLASSWORKS)」に次ぐ第3の工場で、敷地面積は3500平方メートル。同社は「眼鏡職人の後継者不足などで技術の継承が困難になると予想される研磨や切削などについて、AIやロボットで克服することができないか各工程を一から見直し、デジタル技術で何ができるのかを探りたい。鯖江のDNAを残しながら、ハイテクとローテクを高次で融合した匠のイノベーションが目的」としている。

 同社が手掛ける「金子眼鏡」の他、「泰八郎謹製」をはじめとする眼鏡職人シリーズなどのハウスブランドは日本製であることが強み。仏パリの「シルモ(SILMO)」など国際眼鏡展にも出展し、パリに直営店を構えるなど海外でも人気がある。昨年12月に銀座に路面店をオープンした金子眼鏡店のほか、カネコオプチカル、フェイシャル インデックス、ザ・ステージなど50以上の直営店を手掛けており、SPA体制を拡大している。

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