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伏兵の不動産デべロッパー、ヒューリックが商業とホテルの複合施設を銀座に10月開業

 不動産デベロッパーのヒューリック(HULIC)は10月下旬、銀座・有楽町エリアに商業施設とホテルの複合施設「ヒューリックスクエア東京(HULIC SQUARE TOKYO)」を開業する。地下2階、地上13階で、延べ床面積は1万5782平方メートル。地上1階から地上3階までが飲食中心の商業施設で、4階から13階はヒューリックホテルマネジメント(HULIC HOTEL MANAGEMENT)が運営する「ザ・ゲートホテル東京 バイ ヒューリック(THE GATE HOTEL TOKYO by HULIC)」となる。

 「銀座と有楽町、日比谷の結節点ともいえる場所」(吉留学ヒューリック社長)に位置し、「ニュートーキヨービルヂング」の跡地。晴海通りを挟んで有楽町マリオンの向かいとなる。商業テナントとして、物販では1階に高級ベッドの「シモンズ(SIMMONS)」のギャラリーショップと、2階にスーツ専門店「オンリー(ONLY)」の旗艦店が入る。「オンリー」旗艦店は約990平方メートルで、オンラインストアと実店舗をつなぐ“情報発信基地”という位置づけ。

 飲食では、地下1階に醤油メーカー、キッコーマン(KIKKOMAN)が手掛けるレストラン「キッコーマン ライブ キッチン トーキョー(KIKKOMAN LIVE KITCHEN TOKYO)」が入る。月替わりでシェフを招き、実演やトークとともに料理が楽しめる場になるという。他、建て替え中の銀座のソニービルにあった高級イタリアン「サバティーニ・ディ・フィレンツェ(SABATINI DI FIRENZE)」、加賀料理の「大志満 椿壽」が3階に入る。

 ホテルは全164室で、アッパーミドル層の個人客を対象に12月14日に開業する。「ザ・ゲートホテル」は2012年に東京・浅草の雷門の向かいに第1号をオープンしており、今回の「ザ・ゲートホテル東京」は2号目、旗艦店となる。正規宿泊料金は1人1室2万5000円からで、年間で8万~10万人の宿泊を見込む。浅草では、現在宿泊客の5割以上が欧米を中心とした訪日観光客という。「20年の東京五輪後も訪日観光客はまだまだ増えると見込んでおり、ホテルの飽和を心配してはいない」と吉留社長。20年には京都と東京・両国にも開業する。

 ヒューリックは、旧富士銀行(現みずほ銀行)の店舗・オフィスなどの不動産の所有・管理業が母体となっているため、オフィス賃貸事業をこれまで核としてきた。しかし、少子高齢化、テレワーク推進によるオフィスの需要減のおそれなどを受け、近年は商業やホテル事業を強化している。自社商業施設として、今回の「ヒューリックスクエア」の他に「ヒューリック アンニュー(HULIC &NEW)」を持ち、飲食中心に渋谷で運営している。今後、新橋や吉祥寺、秋葉原にも開業する予定。銀座・有楽町地域だけで自社物件15、管理物件3の計18物件を持ち、青山、渋谷などにも多数物件を保有。テナントとしてファッション関連企業が入居しているケースも多い。

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