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岡山や広島のファッション関連企業にも影響 豪雨で被害が拡大

 西日本各地に大きな被害をもたらした大雨は、岡山や広島に本社や工場、店舗を置く、繊維・ファッション系企業にも影響が出ているようだ。被害が大きいエリアの工場や店舗は一時休業を余儀なくされている。交通インフラが遮断されているところも多く、今後の物流に影響がありそうだ。

 地方に店舗が多いしまむらは、「従業員、そのご家族の安全は確認できたが、一部避難所にいたり、自宅が浸水していたりと被害を受けている。店舗も浸水しているところもある」と語る。9日現在、広島県の「ファッションセンターしまむら」アクロスプラザ高陽店、フレスポ神辺FM店、「ディバロ」フレスポ神辺FM店、岡山県の「ファッションセンターしまむら」真備店、高梁店、京都府の「しまむら」野田川店、愛媛県の「ファッションセンターしまむら」フレスポ大洲店は営業を一時中止している。

 大きな被害のあった岡山県倉敷市真備町に隣接する総社市に、ジーンズの主力自社工場があるカイタックインターナショナルは、「工場自体に被害はないが、真備町に住んでいる従業員が多い。従業員の安否は確認できたが、10人ほどが家族とともに避難所におり、出勤できない状態だ。古いミシンや生地などをストックしている倉庫がある吉備町は、完全に交通が遮断されており、状況などは現在までのところ確認できない状態だ」という。同じ総社市にある繊維大手ユニチカグループ子会社ユニチカテキスタイルの常磐工場は、「工場に被害はないものの、自宅が床上浸水した従業員はいる」(ユニチカ広報)という。

 また、広島県福山市に主力工場のあるデニム生地大手のカイハラの貝原淳之・専務は「工場に一部被害があったものの、それほど大きくはない。従業員の安否も確認できた。ただ、交通が一部で麻痺しており、先週末に私が東京から工場に駆けつけたときも空港から工場ま6時間も掛かるような状態だった。当社は基本的に休日も含め24時間稼働だが、先週金曜日から操業を停止していた。今朝8時から稼働しているが、一部の従業員が出社できない状況にあり、今一番懸念しているのは交通マヒによる物流だ」と話した。

 岡山県岡山市に本社を置く、ストライプインターナショナルは、本社および家族を含めたスタッフは全員無事だったが、福岡県のイオン小郡ショッピングセンターにある「グリーン パークス(GREEN PARKS)」が浸水するなど、店舗で被害もでている。倉庫の被害も含め現在詳細を確認中という。広島県広島市に本社を置き、県内に約50店舗を構えるメガネの田中チェーンは9日、大雨の被害を受けたフジグラン尾道店、フジグラン三原店の2店を休業とした。社員全員の安否は確認した。社として支援活動を検討中だ。

 広島県府中市に本社を構えるシューズブランド「スピングルムーヴ」を手掛けるスピングルカンパニーは、「本社および府中市内にある工場に被害は出ていない。朝のミーティングで社員の無事も確認された。ただし社員が使うJR福塩線は金曜日から運転を見合わせており、バス通勤を強いられている。また素材調達や提携の縫製工場への配送など、これから問題が表面化することもあるだろう」と述べた。府中市の大雨は金曜夜から土曜日いっぱいがピークで、土曜日は工場の稼働を停止したという。

 広島県尾道市に本社がある、「パリゴ(PARIGOT)」などを運営するアクセは、「店舗に直接の被害は無く、全社員安否確認は取れているが、スタッフによっては自宅に被害が出た。尾道市は現在、断水しており、まず水と食料の確保が必要。尾道店そばに井戸があり、水が得られることを公式ツイッター、フェイスブック、インスタグラムで拡散し、広く利用してもらえるようにしている。今後の対応はまだこれから」と語った。