ビジネス

米国のD2Cスーツブランドに、「スマイソン」の元トップが就任

 スーツとドレスシャツのマスカスタマイズ企業J.ヒルバーン(J.HILBURN)の最高経営責任者(CEO)に、アンディ・ヤノフスキ(Andy Janowski)取締役会エグゼクティブ・チェアマンが就任する。ヴィーラル・ラソド(Veeral Rathod)CEO兼共同創業者の後任になる。ヤノフスキ新CEOは、過去にバーバリー(BURBERRY)のチーフ・オペレーティング・オフィサーを務めたアパレル業界のベテランで、高級アクセサリーブランド「スマイソン(SMYTHSON)」のCEO在任中には売り上げを50%伸ばした。2015年にJ.ヒルバーンの取締役会メンバーに就任していた。同社はイタリア製の生地を使い、イタリアで製造するスーツを約1000ドル(約10万7000円)で販売するなど、高価格帯のアイテムを展開してきた。「スマイソン」を英国王室御用達の文房具ブランドから高級アクセサリーブランドへと飛躍させた手腕で、マスカスタマイズで高級メンズという新しいカテゴリーの開拓に挑む。

 J.ヒルバーンはヒル・デイヴィス(Hil Davis)と投資銀行家だったラソドがシャツのカスタマイズブランドとして2007年にダラスで設立。その後スーツ、コート、パンツ、ニット、アウターへと取り扱い商品を拡大した。アメリカ国内に約2000人のスタイリストを抱え、パーソナルフィッティングサービスやパーソナルスタイリングサービスを提供している。ダラスに実店舗、ニューヨークとワシントン、ボストンにショールームを構え、シャツは1週間以内に、スーツは2、3週間以内に届けている。

 ヤノフスキ新CEOは「ライフスタイルブランドに成長するため、今後はカジュアルなウエアを拡充し、商品もさらに洗練させる。現在スーツが売上高の約80%を占めているが、今後はカジュアルウエアの売り上げを約半分に引き上げたい。また、オフラインとオンラインでプレゼンスを高め、スタイリストも増やす」と語り、リアル店舗の出店を加速する。

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