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82歳の創業者がベネトン グループのトップに復帰 業績回復を目指す

 ベネトン グループ(BENETTON GROUP SRL.)創業者の1人、ルチアーノ・ベネトン(Luciano Benetton)(82)が同グループのエグゼクティブ・プレジデントとして復帰する。フランチェスコ・ゴーリ(Francesco Gori)現エグゼクティブ・プレジデントは2年足らずで現職を退き、近くベネトン一族が経営するエディツィオーネ(EDZIONE SRL.)傘下の企業に移籍する。

 ルチアーノは「業績改善は一筋縄ではいかないが、目標に向かって少しずつ前進している。私は一族の代表としてグループに戻ってきた」とコメント。生産面、ディストリビューション面、コミュニケーション面の改革について陣頭指揮を執るが、成果を出すには最低でも1年はかかると予測する。

 ルチアーノは2012年4月に息子のアレッサンドロ(Alessandro Benetton)を後継者に指名し引退。その後はコンテンポラリーアートを展示する「イマーゴ ムンディ(IMAGO MUNDI)」を世界中で開催することに注力した。一方で、後継者に選ばれたもののアレッサンドロは14年にベネトン グループを退社。その後、1965年の創業以来初めて一族以外からトップが選ばれたが、「ユナイテッド カラーズ オブ ベネトン(UNITED COLORS OF BENETTON以下、ベネトン)」の売り上げが低迷していることを受けて、ルチアーノの復帰が決まったという。

 「ベネトン」の2016年の売上高は、14年の16億2000万ユーロ(約1423億円)から15.4%減の13億7000万ユーロ(約1389億円)だった。

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