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ベネトン家の持ち株会社がエルメス、Lブランズに投資

 ベネトン(Benetton)家の持ち株会社、エディツィオーネ・ホールディング(EDIZIONE)がファッション分野へのさらなる投資を行っていることが分かった。2015年12月期決算資料のバランスシートによると、同社は昨年、エルメス・インターナショナル(HERMES INTERNATIONAL)の株式0.21%を7200万ユーロ(約83億5200万円)、「ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA'S SECRET)」の親会社、エル・ブランズ(L BRANDS)の株式0.13%を3400万ユーロ(約39億4400万円)で取得した。その結果、同社の保有株式は現在、エルメスの0.25%、Lブランズの0.35%になった。

 業界筋によると、同社は昨年、免税店の世界大手、ワールド・デューティ・フリー・グループ(WORLD DUTY FREE GROUP)の過半数株式をスイスの免税店、デュフリー(DUFRY)に13億ユーロ(約1508億円)で売却し、多額の資金を手に入れたことが今回の投資につながったようだ。なお、エディツィオーネ・ホールディングの15年度のテキスタイルおよびアパレル部門の売上高は全体の13.9%にあたる16億ユーロ(約1856億円)にのぼった。

 ベネトン・グループ(BENETTON GROUP)は他にも12年4月にブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)の株式2%を1000万ユーロ(約11億6000万)で取得し、14年に1900万ユーロ(約22億400万円)で売却した。また今月、アレッサンドロ・ベネトン=エディツィオーネ・ホールディング前会長の投資企業である21 インベスティメンティ(21 INVESTIMENTI)はシューズブランド「フィリップ モデル(PHILIPPE MODEL)」の過半数株式を取得した。

LUISA ZARGANI

訳 北坂映梨

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