ファッション

1980年代に議論を呼んだ「ベネトン」広告再び タッグを組んだ写真家復帰

 「ユナイテッド カラーズ オブ ベネトン(UNITED COLORS OF BENETTON以下、ベネトン)」は、1980年代に同ブランドの広告で社会問題を取り上げて話題を呼んだフォトグラファー、オリビエーロ・トスカーニ(Oliviero Toscani)と再びタッグを組んだ2018-19年秋冬のキャンペーンビジュアルを公開した。

 トスカーニが撮り下ろした「ベネトン」のキャンペーンビジュアルは、「Nudicome」と題し、さまざまな肌の色のモデルが裸で抱き合いながらこちらを見つめているものだ。かつてトスカーニが手掛けた「ベネトン」の広告同様、ファッションブランドであるにもかかわらず服を主役とせず、人種の多様性を訴えた。

 トスカーニが1980~90年代に手掛けた「ベネトン」の広告はエイズ、死刑、人種差別、ホモセクシャルなどの社会問題に焦点を当てたセンセーショナルな内容で、アートとして高い評価を得た。一方で議論や批判も呼んだが、ルチアーノ・ベネトン(Luciano Benetton)創業者はトスカーニの広告を強く支持し、2人は10年以上にわたり共に仕事をした。ルチアーノは12年4月に引退したが、その後下がり続けていた業績を回復すべく18年2月に復帰し、17年ぶりにトスカーニを呼び戻した。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。