ファッション

「カナーリ」に新デザイナー 韓国生まれの44歳

 「カナーリ(CANALI)」はリー・ヒョンウク(Hyun-Wook Lee)をエグゼクティブ・インハウス・デザイナーに指名した。ヒョンウクはフォーマルからアクセサリーまで全てのデザインを統括する。彼によるファーストコレクションは6月のミラノ・メンズ・ファッション・ウイークで披露される。

 「カナーリ」は2014年3月からアンドレア・ポンピリオ(Andrea Pompilio)がクリエイティブ・コンサルタントを務めていたが、16年4月に契約を満了していた。

 ヒョンウクは1973年、韓国ソウル生まれ。ソウルの中央大学校を卒業し、ミラノのイスティチュート・マランゴーニでファッションデザインを学んだ。「ジャンフランコ フェレ(GIANFRANCO FERRE)」「ヴェルサーチ(VERSACE)」「エルメネジルド ゼニア(ERMENEGILDO ZEGNA)」を経て、「ベルルッティ(BERLUTI)」に加わり、メンズアパレルの立ち上げに貢献した。

 「カナーリ」は17年10月に工場を閉鎖し、134人の解雇を発表した。また、翌月には身売り先を探していると報道されたが、それを否定した。新デザイナーの就任により、創業一族によるブランドへのコミットメントが証明されたかたちだ。

 同社の17年の売上高は前年の2億1600万ユーロ(約291億円)並みを維持する見込みで、18年春夏のオーダー状況は好調だという。

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