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雑誌「シアン」と提携、美容師らがサロン専売品をライブ販売するアプリをローンチ

 ウェブの集客事業などを手掛けるペルソナイズ(2017年10月3日設立)が、サロン領域に特化したライブコマースアプリ「サロミーライブ(salomee LIVE)」をローンチする。美容師やネイリストら美容従事者が消費者に対してライブ配信をするためのアプリで、配信を通じてサロン専売品の販売を行えるECプラットフォームとしての機能もあわせ持つ。ペルソナイズはディーラーやメーカーと連携し、サロン専売品などの在庫・物流管理を担う。美容従事者は自身がオススメしたいアイテムを管理画面から選択し、ライブ配信で紹介をするだけで、売れた商品のマージンを受け取ることができる。美容師らが隙間時間を利用して販売を行える一方で、消費者にとっても普段サロンでしか手に入らない商品を安心して購入することができる。

 まずは配信者を限定し、試験的にスタートする。「グリコ(grico)」のエザキヨシタカ代表を中心に、合計80万フォロワーを抱える美容師ら約50人を招へいする。3月下旬以降、美容師などが自由に登録をし、発信できるプラットフォームとして本格ローンチを計画する。配信者はサロンスタッフ個人でも、サロンごとに法人としてでも登録が可能だ。今後は機能追加に加えて企業間セミナーといったイベントも積極的に行う計画。

 ローンチに合わせて、美容専門誌の「シアン(CYAN)」(カエルム)と業務提携を開始。鈴木暁「シアン」編集長がアドバイザーに就任し、“シアニスタ”と呼ばれるインフルエンサーを活用したタイアップ企画をはじめ、美容師のアテンドなど、コンテンツ作りに幅広くかかわっていく。

 清水篤彦ペルソナイズ最高経営責任者(CEO)は、「これまでサロン領域の新しい予約サービスなどは数多く出てきたが、それを利用するサロンやサロンスタッフは収入面が向上せず、新規顧客を獲得できてもなかなかリピートにつながらないという課題があった。ライブコマースが隆盛する中、在庫と物流を抱えるプラットフォームはまだ少ない。われわれは美容業界に特化し、タレント性の強いサロンスタッフが空き時間で収入面を向上させ、顧客リピート率を上げられる、自分の価値を最大化するための場所を提供したかった。将来的に、現状1%未満と言われるサロン専売品のEC化率を5%まで引き上げたい」と語る。

 鈴木編集長も、「美容室は商品の小売店としての機能も大きく、PRとしての媒体機能含め市場価値が見直されている。しかし、いまだに物流、取次環境にイノベーションが起こっておらず、業界内では変化を良しとしない風潮も強い。だからこそ、『シアン』は単なるメディアとしてだけではなく、コスメブランドとヘアサロンをつなぐなど、多角的に美容業界を盛り上げるための活動を創刊当時より行ってきた。例えば、私自身も『THREE』のヘアラインのアドバイザーを務めており、サロンへの商品導入、美容師向けのメイクアップの無料セミナーを定期的に行うなど、少しずつではあるが新しい時代へ美容業界を向かわせるための準備をしてきた。われわれとしても、この事業とともに美容業界を盛り上げていきたいし、流通改革を起こしたい」と意気込む。