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出版社タイムの身売り騒動がついに決着 メレディスが3100億円で買収

 ニューヨークの出版社タイム(TIME INC.)が放送事業や出版事業、マーケティング事業などを行うメレディス・コープ(MEREDITH CORP.以下、メレディス)への身売りを決めた。買収額は28億ドル(約3108億円)で、そのうち6億5000万ドル(約721億5000万円)は投資会社コーク・エクイティ・デベロップメント(KOCH EQUITY DEVELOPMENT以下、KED)が出資する。KEDは米国最大の非上場企業の一つであるコーク・インダストリーズ(KOCH INDUSTRIES)の投資や買収を担う子会社の一つだ。

 2018年3月までには2社の統合が完了する見込みで、統合完了後にリッチ・バティスタ(Rich Battista)=タイム最高経営責任者(CEO)は退任する。「メレディスはタイムを統合することでさらにスケールする機会と経済的柔軟性を提供してくれた。し烈なメディア市場の競争を有利に進めるためにはスケールすることが重要だ」とバティスタCEOはコメントした。

 タイムは今年初めに企業として身売りを検討。メレディスを含む複数の企業が興味を示したが条件が折り合わず、4月に身売りを断念した。その後、6月には300人規模のリストラを敢行し、7月にはさらなるコストカットを目指し「コースタルリビング(COASTAL LIVING)」「サンセット(SUNSET)」「ゴルフ(GOLF)」の3誌の売却先を探していたが、一転してメレディスに企業として身売りすることを決めた。

 メレディスはタイムとの統合によって、重複する機能の統合や不動産の契約見直しなどを行うことで2年以内に4億~5億ドル(約444億~555億円)のコストカットが実現できると見込んでいる。また7月に売却先を探していた上記の媒体については、統合完了までにタイム側が引き続き売却を進めていく。

 タイムの買収を発表した27日のメレディスの株価は終値が前日比10.7%増の67.55ドル(約7498円)だった。

 なおコーク・インダストリーズは、傘下の繊維メーカーであるインビスタが繊維事業の大半を中国の山東如意グループに売却すると発表したばかり。売却額は非公表ながら数千億円規模になると見られている。