フォーカス

冨永愛がモデルとして原点回帰 「私は骨の髄までファッション」

 冨永愛がファッションジャーナリストの生駒芳子と共に、新事務所、アンダーグラウンド(UNDER GROUND)を設立し、「アマゾン ファッション ウィーク東京(Amazon Fashion Week TOKYO以下、AFWT)」のオフィシャルアンバサダー就任を機に、モデルとしての活動を再び始めた。10月28日発売の「ヴォーグ ジャパン(VOGUE JAPAN)」12月号(コンデナスト・ジャパン)では、小島慶子によるロングインタビューと共に6ページに渡り登場する。モデルとして3年ぶりに、ファッションの場に立った冨永の心境を聞いた。

WWDジャパン(以下、WWD):3年のブランクを経て、ファッション界にカムバックした今の気持ちは?

冨永愛(以下、冨永):自分としては、「戻ってきた」という気はしていない。私自身、元々がファッションだったし、常にファッションだった。モデルとして仕事を始めた10代からそして20代、30代と年を重ねてきて、あらためて、ファッションってやっぱり面白いなって、ファッション好きだなと実感している。

WWD:ブランクの間、世界のファッションシーンも変わっていると思うが、今のファッションをどのように見ている?

冨永:ファッションは生もの。この3年でも、ぐるぐると変わってきたんだろうなと感じる。特にインフルエンサーやミレニアル世代の存在によって、世界も東京も新たな時代を向かえている。非常に面白い。

WWD:あらためて、冨永さんにとってファッションとはどういう存在か?

冨永:どんな人にもファッションっていろんな面があるだろうと思っている。やっぱりみんなファッションに興味があるし、ファッションという位置付けはどんな人にもある。そうしたことが、業界から離れてからもいろんな面から見えてきた気がする。私にとっては、骨の髄までファッション。この3年も"お休み"という気持ちではなく、"スリープ"していたという感じ。

WWD:「ヴォーグ ジャパン」12月号では、NYを拠点にするフォトグラファー、エリック・ギーマン(Eric Guillemain)とのファッションシューティングも収められている。久しぶりの撮影はどうだった?

冨永:やっぱりここなんだな、やっぱりこれだなと思った。その場のグルーヴ感というか、フォトグラファーやヘアメイクアーティスト、スタイリストらスタッフと一丸となって、言葉に言い表せないくらいのマジックがそこで生まれる。「ファッションは魔法だ」ってよく思うが、その魔法の瞬間を感じることができた。私が17歳の時に初めて海外でNYに仕事で行った時、あらゆるタイプの外国人が溢れる街中で、ふと、ショーウィンドーに映る自分を見て、「アジア人なんだな」って感じた。自分のアイデンティティーに気付いた。そして、「私はここでモデルをやるんだ」という思いを強く持った。今回の撮影は、それに似た気持ちになった。

WWD:今後あらためて、モデルとしてどのような活動をしていきたい?

冨永:今回の活動のスタートが「AFWT」オフィシャルアンバサダー就任になり、とても光栄に思っている。私自身も日本のファッションから始まり、ここで育ててもらったというが思いがある。それから海外のファッション・ウイークを経験して、世界中を回ってきた。ファッションだけでなく、アートにも触れる機会も持ち、やっぱり日本の文化って素敵だなって思うことが多かった。その頃から私も着物を着たり、工芸品を集めたりしていたが、今後はそうしたことも活かして、ファッションにも貢献できるよう、日本の文化を発信していきたい。