ビジネス

フルラが絶好調で上場延期 日本も2ケタ増

 フルラ(FURLA)の2017年度1〜6月期は、売上高が前年同期比23%増の2億3800万ユーロ(約309億円)だった。特に好調だったエリアはアジア太平洋地域で、同63%増を記録した。アルベルト・カメルレンゴ(Alberto Camerlengo)=フルラ最高責任者(CEO)は「アジアは堅調な成長マーケット。フルプライスで販売している。このエリアでディスカウントは必要ない」と説明する。フルラはフルプライスビジネスに集中するため、アマゾンへの出品を停止した。

 また、日本、ヨーロッパ、中東、アフリカでそれぞれ同16%増だった。本拠地のイタリアを含むヨーロッパ、中東、アフリカ地域の売り上げは世界全体の45%、日本は24%、アジア太平洋地域は24%、アメリカは7%を占める。

 メンズとトラベルリテール事業の快進撃も続いている。特にアジアではメンズが同233%増の成長を記録。18年1月のピッティ・イマージネ・ウオモでは、ウィメンズとメンズのアイテムを同時発表する。また、トラベルリテール事業は現在292の販売拠点を持っており、同47%増を記録した。

 この好調を受け、フルラはTIPタンブリ・インベストメント・パートナーズ(TIP TAMBURI INVESTMENT PARTNERS以下、TIP)との提携で18年に上場を予定していたが、延期することを発表した。

 「生産機能の強化が必要。だが、キャッシュを増やす必要はない」とジョヴァンナ・フルラネット(Giovanna Furlanetto)=フルラ社長。しかし、好調だった16年度の業績をさらに上回る今期の好調は、フルラネット社長も「予想外だった」という。

 フルラは年内に香港、北京、プラハに新店舗をオープン予定。さらに、カナダとニュージーランドへの進出も計画もしている。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2026年春夏パリ・ミラノメンズコレ速報 ジョナサン「ディオール」に見る“ラグジュアリー新時代”

7月7日号の「WWDJAPAN」では、2026年春夏のミラノ&パリ・メンズ・ファッション・ウイークを速報でお届けします。ラグジュアリービジネスは停滞が続く中で迎えた今季のメンズ・ファッション・ウイーク。次のウィメンズで詳らかになるであろう“新時代”の到来を予感させる、前哨戦とも言えるシーズンとなりました。キーワードは「ラグジュアリーの再定義」。喝采を浴びたジョナサン・アンダーソンによる「ディオール…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。