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日本の“Kawaii”はどこへ? 米「WWD」記者が見た今の東京とこれから

 以前は、日本の女子高生ならば一度は制服に手を加えたり、個性的なファッションに身を包む楽しさを味わったこともあっただろう。だが、カラフルなヘアカラーにプラットフォームシューズ、ふわふわのシアースカート、カウンターカルチャーから生まれた色とりどりで個性的なファッションは、没個性的なファッションにとって代わられたようだ。

 放課後の時間帯のラフォーレ原宿を訪れたが、東京の今の控えめな空気感を象徴していた。買い物客の服装はKポップを連想させるビニール素材のミニスカート、ブルックリンと書かれたスエット、「アディダス(ADIDAS)」のスニーカーなど、グローバルなセンスを感じるが、かつてのエキセントリックさは感じられない。ラフォーレ原宿で一番奇抜だったのは、店内で流れていたロックくらいだ。トレンドセッターでさえ、シルバートーンのワークウエア、デニムのワイドパンツにバンドTシャツと暗めのトーンでコーディネート。メイクもマットなトーンに赤リップと控えめだ。

 「10年前、東京のストリートファッションはもっと元気だった」と山縣良和「リトゥンアフターワーズ(WRITTENAFTERWARDS)」デザイナーは懐古する。坂部三樹郎「ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)」デザイナーも、「インターネット以前は、パンクでもロリータでも自分がなりたいものに何にでもなれた。今の時代、特別になることはとても難しい。社会に同調しなければならないために、自分らしくなりたくてもできない」と語る。

 東京はかつて世界でも有数のユースカルチャーの街だったが、今やその名声は危機に瀕しているようだ。「なぜ東京のストリートは面白くなくなったのか?」。ネットいじめや東京オリンピックなどの切り口から、東京のデザイナー、トレンドセッター、スタイリストたちにこの新たなファッションのルーツと次に来るファッションを聞いた。

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