ファッション

「キーン」を作る“世界最小のシューズ工場”が原宿に登場

 米国のフットウエアブランド「キーン(KEEN)」は7月21~23日、2本のコードと1枚のソールで編み上げられたオープンエア・スニーカー“ユニーク(UNEEK)”を製造する最新型ロボット、“ユニークボット”を原宿のバンクギャラリーに設置。“世界最小のシューズ工場”を稼動させ、ギャラリー内に「ユニークボット・ファクトリー・ストア」をオープンする。

 これまでもエキシビションなどでユニークボットによる製造過程を見せることはあったが、ユニークボットが作る“ユニーク”を販売するのは世界初。
「キーン」はアイダホ州のロボットエンジニアリングカンパニー、ハウス オブ デザインと協業し、ユニークボットの開発を2015年から行ってきた。ユニークボットの完成により従来、手作業で行っていた“ユニーク”のインターロッキングシステム(2本のコードを編み込む作業)の代行に成功。シューズの製造時間が短縮され、カラーや素材のカスタムなど、顧客ニーズに即応する柔軟な個別生産が可能になった。

 ユニークボットへの人の関与はデータのインプットや管理、仕上げに限られるため、人件費や地代の高いエリアでも“ユニーク”の生産が可能になる。現在「キーン」の工場のある中国やベトナムからの輸送コストや時間、輸送に伴う二酸化炭素(CO2)の排出量を抑えることができ、環境への負荷も軽減する。今回、世界で最も地価の高いエリアの一つである東京・原宿でお披露目することで、その狙いを明確にした。

 「店頭でカスタムメイドの“ユニーク”を作ることも視野に入れたユニークボットは、まさに技術革新の一例」と、ローリー・ファースト・ジュニア(Rory Fuerst Jr.)「キーン」イノベーション・ディレクター。同氏は創業者ローリー・ファースト(Rory Fuerst)の長男であり、“ユニーク”の開発者。

 「ユニークボット・ファクトリー・ストア」ではユニークボットを使った、ここでしか買えない限定カラーの “ユニーク”を販売する他、イラストレーター長場雄や書道家の万美(マミ)など、世界中の表現者とコラボレートしたアートを展示。そのコラボレーションアートを採用したTシャツも発売する。さらには同アートをプリントするシルクスクリーンのワークショップも実施。加えてライブペインティング、DJパフォーマンス、音楽ライブと日替わりでイベントを開催する。

■ユニークボット・ファクトリー・ストア
日程:7月21~23日
時間:11:00~20:00
場所:バンクギャラリー
住所:東京都渋谷区神宮前6-14-5

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