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雑誌の表紙をiPhoneで撮影する時代!?

 カエルムが6月28日、「ナイロン ジャパン(NYLON JAPAN)」8月号を発売しました。表紙モデルを務めるのは「セブンティーン(Seventeen)」(集英社)専属モデルで女優の・三吉彩花さん。フォトグラファーの土屋文護さんが撮影していますが、この表紙撮影にはなんとiPhone 7 Plusを使っているそうです。しかも、表紙だけでなく、中面のファッションストーリーも全て撮影はiPhoneのみ。

 確かに、iPhoneは今やデジカメ顔負けの画質・機能を持ちます。ちょうど今日グランプリの発表がありましたが、10周年を迎えるiPhone写真の祭典「iPhoneフォトグラフィー アワード」でも、「本当に携帯電話で撮ったの!?」と驚く写真がたくさんあります。アップル(Apple)はiPhoneで写真を撮る秘訣をまとめた公式サイトを公開していて、撮影・加工にきちんとこだわれば、プロ並みの写真を撮影できることは周知の事実です。

 とはいえ、表紙撮影といえば、一眼カメラを使ってライティングを組み、大掛かりな準備をして撮影するのが普通です。いくらきれいとはいえ、雑誌の表紙をiPhoneで撮影するというのは驚きです。この話を聞いて思い出したのが、フォトグラファーの奥山由之さんでした。奥山さんは普段からフィルムカメラを使うのですが、雑誌のタイアップ企画を“写ルンです”で撮影したこともあるといいます。理由を聞くと、「撮影途中でフィルムが切れたので、慌ててコンビニにあった“写ルンです”を買って続きを撮影しました。終わって現像した結果、“写ルンです”で撮ったものがいちばん良くて、採用されたんです」とのこと。

 SNSが台頭してきた以上、現代は“共感”の時代。雑誌の潮流も“憧れ”から“共感”へ移行してきたといいます。今の若年層がiPhoneを使うなら、iPhoneで撮影した方が響くというのが、時代の象徴なのかもしれません。