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繊維商社ヤギは国産生地が苦戦、4期ぶりの減益に 17年3月期

 繊維商社大手ヤギの2017年3月期連結は売上高が前期比2.5%減の1128億円、営業利益が同2.3%減の27億円、経常利益が同10.3%減の26億円、純利益が同20.2%減の15億円だった。国内の低調な衣料市況が直撃し、14年3月期以来4期ぶりに減益になった。

 事業別では、綿花と合繊原料の販売が伸び悩み、原料分野の売上高が同14.5%減の182億円。国産ニット生地販売を主力にするテキスタイル分野も、国内の衣料品需要の低迷や円高による衣料品の輸入増がマイナス要因となり、売上高は同1.7%減の141億円になった。

 「タトラス(TATRAS)」を展開するタトラスジャパンを傘下に持つ、主力の繊維二次製品分野は百貨店や大手量販店向けが厳しい商況となったが、企画デザインの段階から請け負うODM生産と新規オリジナル商材の開発により、売上高は同1.8%増の757億3500万円になった。

 18年3月期からは、20年3月期を最終年度にする3カ年の中期経営計画「スパークス(SPARKS)2020」を策定し、「総合力発揮の強化」「新領域への挑戦」「構造改革の実行」の3点を重点方針に掲げる。20年3月には売上高1220億円、経常利益44億円を目標に設定する。18年3月期は売上高1150億円、経常利益33億円、経常利益36億円、当期利益25億円を計画している。

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