ビジネス

メイシーズの買収実現せず カナダ大手はアジア小売りにも注目!?

 カナダの小売り大手ハドソン・ベイ(HUDSON'S BAY)が、全米最大の百貨店メイシーズ(MACY'S)の買収を断念したことが明らかになった。関係者が明かした。その関係者は、「単純に買収額が折り合わなかった。メイシーズは価格を引き上げようと、一方のハドソン・ベイは下げようと腐心するばかりだった」と話す。HBCは同社より巨大なメイシーズを飲み込むべく、中国系を含む投資会社などとの連衡策を練っていたが、実現しなかった。また、2社の組織をどう統合するか、合併後どちらの会社がリーダーシップを取るかなどについても、双方の隔たりは大きかったようだ。

 両社の合併話が暗礁に乗り上げたことで、業界筋は資金が潤沢なハドソン・ベイの次なる標的をウワサし始めた。ハドソン・ベイのトップを務めるリチャード・ベーカー(RICHARD BAKER)=エグゼクティブ・チェアマンは、かねてからニーマン・マーカス・グループ(NEIMAN MARCUS GROUP)に興味を示しており、業界筋は、ハドソン・ベイ傘下のサックス・フィフス・アヴェニュー(SAKS FIFTH AVENUE)とニーマン・マーカスの統合には意味があると分析している。自らを「百貨店ビジネスのグローバル集合体」と称するハドソン・ベイは、イギリスのセルフリッジ(SELFRIDGE)やカナダのホルト・レンフルー(HOLT RENFREW)を擁するセルフリッジ・グループや、香港を中心に百貨店のレーン・クロフォード(LANE CROWFORD)とセレクトショップのジョイス(JOYCE)を手掛けるレーン・クロフォード・ジョイスにも注目しているようだ。

 一方のメイシーズは、再建策の見直しを余儀なくされそうだ。破談を受けムーディーズは同社の信用格付けを引き下げ。「消費者の買い物がアウトレットやeコマースにシフトするなか、メイシーズの売り上げは厳しくなるばかりだ」との分析もある。

【関連記事】
■全米最大の百貨店メイシーズをカナダ大手が飲み込む?
■米百貨店のメイシーズが1万人以上をリストラ
■米百貨店メイシーズ、2017年初頭までに100店舗閉鎖へ

最新号紹介

WWD JAPAN

デジタル化で加速するサプライチェーン革命 繊維商社のDX戦略とは?

「WWDジャパン」3月1日号は、「デジタル化で加速するサプライチェーン革命」特集です。コロナ禍で加速したデジタル化が、服作りのプロセスにも変化を与えています。キーワードはDX(デジタルトランスフォーメーション)とサステナビリティ。アパレルのOEM(相手先ブランドの生産)、ODM(相手先ブランドの企画生産)を担う繊維商社は、DXを駆使して大量生産・大量廃棄の悪弊を断ち切るサステナブルなサプライチェー…

詳細/購入はこちら