ファッション

「H&M」がパリコレで世界中に「愛」のメッセージを発信

 「H&M」のコレクションライン「H&M ストゥディオ(H&M STUDIO)」は3月1日21:00(パリ時間)、2017年春夏コレクションを発表した。今回初めて“SEE NOW,BUY NOW”(すぐ買える)形式を取り入れ、ショー直後にポップアップストアを開いた他、ECサイトでアイテムを発売。日本では3月2日、H&M渋谷店と新宿店で販売を開始した。

 今季の大きなテーマは「LOVE(愛)」。トランプ政権が誕生してから女性の権利の保護や人種差別撤廃に対する動きが世界中で繰り広げられる中、他人を愛し、個人を愛し、そしてファッションを愛するメッセージを発信。「LOVE」と書かれたドレスやシアーなスカートの他、フューシャピンクのドレスやショートパンツなどが登場。ウィメンズはバレエからインスピレーションを受け、フリルのディテールやラッフル使いが多く見られた一方、ゴム素材のトレッキングサンダルやナイロン素材のドレスなど、スポーティーな要素も。メンズもウールのトレンチコートにジョガーパンツ、ナイロン素材のアノラックにジムショーツなど、爽やかなスポーティーさを表現した。

 また、「LOVE」のメッセージはコレクション以外の至るところから発信された。ランウエイを歩いたモデルは人種や体型がさまざまで、ダイバーシティーに富んだラインアップだった。英ファッションニュース媒体「ビジネス・オブ・ファッション(The Business of Fashion)」が、コレクション期間中に差別撤廃に向けて連帯感を促す運動「#TiedTogether」にちなんだ白いバンダナも1人1人に配布。エントランスではバレンタイン用のキャンディーを配るサービスもあった。会場の壁に映し出された映像には「LOVE」や「AMOUR(仏語で愛)」「COMPASSION(思いやり)」「BE STRONG(強くいよう)」などの文字が現れ、終始ラブソングが流れるなど、会場一体が「LOVE」のムードに包まれた。

 ショーが終了した直後、フィナーレを飾ったモデルらが一斉に会場前方にあるステージへと駆け付け、R&Bアーティストのザ・ウイークエンド(The Weeknd)がサプライズ登場。「スターボーイ(Starboy)」や「キャント・フィール・マイ・フェイス(Can’t Feel My Face)」など、ヒット曲を披露した。圧倒的な歌唱力で会場を盛り上げ、モデルだけでなく、世界中から集まったエディターやインフルエンサーなどのファッション業界人が一つになって「愛」を再認識したイベントとなった。

 なお、H&Mは今春、ザ・ウィークエンドとコラボしており、彼らがセレクトしたメンズ向けの「スプリング・アイコンズ・セレクテッド・バイ・ザ・ウィークエンド」を同じく3月2日からメンズウェア取り扱い店舗とオンラインで販売している。

【関連記事】
■「H&M」がパリで“すぐ買える”ショーを開催する理由は
■ザ・ウィークエンドが厳選したH&Mメンズアイテムが発売
■H&Mとザラ・ラーソンがコラボ

最新号紹介

WWD JAPAN

コロナ禍の現地取材で見えた“パリコレ”の価値 2021年春夏コレクション続報

「WWDジャパン」10月19日号は2021年春夏コレクションの続報です。コロナ禍でデジタルシフトが進んだコレクション発表ですが、ミラノとパリではそれぞれ20ブランド前後がリアルショーを開催。誰もがインターネットを通じて同じものを見られる今、リアルショーを開催することにどんな意味があるのか?私たちはリアルショーを情熱の“増幅装置”だと考え、現地取材した全19ブランドにフォーカス。それぞれの演出やクリ…

詳細/購入はこちら