ビジネス

セブン&アイHDがニッセンHDを完全子会社化 上場廃止へ

 セブン&アイ・ホールディングス(以下、セブン&アイHD)は、8月2日に開催した取締役会で、グループ企業との株式交換を通して、ニッセンホールディングス(以下、ニッセンHD)を完全子会社とすることを決議した。株式交換は、9月27日開催予定のニッセンHDの臨時株主総会での承認を経て行われる予定だ。ニッセンHDは10月27日付で東証1部からの上場廃止を予定する。

 セブン&アイHDは13年12月にニッセンと資本提携契約を結び、グループのオムニチャネル戦略の基幹事業として期待を寄せていた。しかし、EC化の遅れや、1年半前から商品企画を行うカタログ通販のサイクルが時代に合わなくなったことなどから、売り上げ、利益が低迷。役員を派遣したり、大型家具から撤退するなどリストラを行ったが、業績悪化は食い止められなかった。15年度には133億2400万円の大幅な最終赤字を計上。今期末には債務超過に転落する恐れとなり、今回の措置に至った。

 今後はセブン&アイHDの完全子会社化になることで、抜本的な事業構造改革を断行する考え。ニッセンが持つ通販ビジネスのリソースをセブン&アイHDの戦略の中で活用し、提携関係を超えた企業価値の向上に取り組むという。

加藤貴大

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