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「ヴェルサーチェ」のCEOが退任 後任など新体制は追って発表

プラダ グループ(PRADA GROUP)は6月24日、傘下に持つヴェルサーチェ(VERSACE)のエマニュエル・ギンツブルガー(Emmanuel Gintzburger)最高経営責任者(CEO)が23日付で退任したことを発表した。後任については「新体制の情報は追って発表する」としており、現時点では明らかにしていない。

前の親会社が保有していた時代にヴェルサーチェのCEOに

ビジネス特化型SNS「リンクトイン(LinkedIn)」によれば、ギンツブルガー前CEOは仏ビジネススクールのEMリヨン経営大学院(EM Lyon Business School)を卒業し、仏食品企業ダノン・グループ(DANONE GROUP)でキャリアをスタート。LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)が擁するルイ・ヴィトンやセフォラ(SEPHORA)で小売りやマーケティング分野の経験を積み、2007年から09年までランバン(LANVIN)のリテール・ディレクターを務めた。09年から16年まで、ケリング(KERING)が擁するサンローラン(SAINT LAURENT)で小売りと卸部門の要職を歴任。16年から22年5月まで、やはりケリング傘下のアレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER MCQUEEN、当時)のCEOを務めた。22年9月、カプリ ホールディングス(CAPRI HOLDINGS)が保有していたヴェルサーチェのCEOに就任した。

7月にはクリエイティブのトップにピーター・ミュリエが就任

「ヴェルサーチェ」は、1978年にジャンニ・ヴェルサーチェ(Gianni Versace)が設立。官能的なデザインと大胆な色使い、ギリシャ神話のメデューサをロゴに用いたゴージャスなスタイルで知られている。97年にジャンニが死去した後は、妹のドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)がブランドを引き継ぎ、より現代的でパワフルなイメージに。2018年、マイケル・コース ホールディングス(MICHAEL KORS HOLDINGS、現カプリ ホールディングス)が21億ドル(約3381億円)で買収した。25年4月1日付でドナテラがチーフ・クリエイティブ・オフィサーを退いてチーフ・ブランド・アンバサダーに就き、後任としてダリオ・ヴィターレ(Dario Vitale)前チーフ・クリエイティブ・オフィサーが就任。同月10日には、プラダが12億5000万ユーロ(約2287億円)で買収した。取引は12月2日に完了し、ヴィターレ前チーフ・クリエイティブ・オフィサーは12月12日付で退任。また、ブランドのエグゼクティブ・チェアマンにロレンツォ・ベルテッリ(Lorenzo Bertelli)=プラダ グループCSR部門ヘッド(当時)が就任した。

26年2月には、クリエイティブ面のトップとして、ピーター・ミュリエ(Pieter Mulier)「アライア(ALAIA)」クリエイティブ・ディレクターが7月1日付でチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)に就任することを発表。同氏は27年初頭に「ヴェルサーチェ」でのデビューコレクションを披露する予定となっている。

変革期にある「ヴェルサーチェ」

ベルテッリ=エグゼクティブ・チェアマンによれば、「ヴェルサーチェ」は今後、ブランドのリポジショニング、品質の向上、定価販売の強化および販売網の最適化を行うという。その一環として、ミュリエ新CCOの指揮の下、オートクチュールラインである「アトリエ ヴェルサーチェ(ATELIER VERSACE)」をリローンチする。同ラインは17年春夏シーズン以降、ショー形式での発表を休止し、得意客向けのプライベートなプレゼンテーションに切り替えていた。一方で、伊アパレル企業スウィンガー・インターナショナル(SWINGER INTERNATIONAL)とライセンス契約を締結している「ヴェルサーチェ ジーンズ クチュール(VERSACE JEANS COUTURE)」は終了する。

これらの変更が発表された2月当時、ギンツブルガー前CEOが退任するのではないかとの臆測が広まっていたが、ベルテッリ=エグゼクティブ・チェアマンは「彼とはとても良い関係で仕事をしている」と否定していた。

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