ファッション

ミラノ・ファッション・ウイーク、ショーでの毛皮自粛を求める新ガイドライン 9月開催の27年春夏シーズンから

イタリア・ファッション協会(Camera Nazionale della Moda Italiana以下、CNMI)は5月15日、ミラノ・ファッション・ウイークに参加するブランドに対し、毛皮を使用した衣類やアクセサリー、その他のアイテムをショーで披露しないよう求めることを盛り込んだ新たな任意ガイドラインを発表した。9月開催の2027年春夏シーズンから適用する。

CNMIによれば、これは12年に発表した“サステナビリティ・マニフェストおよび倫理規定(Sustainability Manifesto and Code of Ethics)”に則ったものであり、動物福祉に関する社会通念や規制環境の変化を反映したものだという。これに伴い、CNMIもプロモーションやコンテンツなどで毛皮を使用しないことにコミットする。

同ガイドラインは、“毛皮”を“毛皮の取得を主な目的として飼育もしくは捕獲された、毛を有する動物の皮膚”と定義し、具体的にはキツネ、ミンク、コヨーテ、タヌキ、オコジョ、ウサギなどが含まれるとしている。一方、主に食用として飼育された動物、もしくは先住民族が伝統的な狩猟方法で捕獲した自給自足のための動物の毛皮およびシアリングや皮革、ビンテージファー、動物を殺したり傷つけたりすることなく取得した毛やウール、バイオ素材や代替素材で作られたフェイクファーなどは対象外だ。

なお、CNMIが規制当局ではなく業界団体であることから、同ガイドラインはあくまでも“推奨されるベストプラクティス”であり、準拠しない場合でも制裁措置や公式カレンダーからの除外といった罰則はないという。

ほかのファッション・ウイークの状況は?

主要なファッション・ウイークでは、ロンドンが23年に毛皮を、25年にエキゾチックレザーの使用を禁止。ニューヨークは、今年9月開催の27年春夏シーズンから毛皮の使用が禁止となる。ほかには、コペンハーゲン、ベルリン、ストックホルム、アムステルダム、ヘルシンキ、メルボルンなどのファッション・ウイークが毛皮の使用を禁止もしくは使用しないことを推奨している。

毛皮の使用禁止が広がる欧州

欧州では動物福祉の観点からリアルファーの使用を禁ずる動きが広がっており、イタリアは22年1月に毛皮の生産を主目的とした動物の飼育、繁殖、屠殺を禁止。

イタリアのラグジュアリーブランドでは、「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」は16-17年秋冬、「ヴェルサーチェ(VERSACE)」は19年春夏、プラダ グループ(PRADA GROUP)は20年春夏、「グッチ(GUCCI)」などを擁するケリング(KERING)は22-23年秋冬シーズンから毛皮を使用しないことを掲げている。また「マックスマーラ(MAX MARA)」は24年8月、「数シーズン前から毛皮を使用していない」ことを明らかにした。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

「体育会系」から多様性へ、2026年版繊維商社特集

「WWDJAPAN」6月29日発売号は、毎年恒例の「繊維商社特集」です。今年のテーマは「THE TRADERS―商社最前線」。円安、原燃料高、物流費の高騰、そして国内アパレル市場の縮小――逆風が吹き続けるなか、繊維商社の現場でいま静かに進む「質的変化」に迫りました。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。