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連載 SNSトレンドに、業界は「どうする」? 第122回

Xから国境が消えた

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4月頃から、Xの国境がなくなりました。……と言うと大袈裟かもしれませんが、それくらいインパクトのある仕様変更が導入されました。Xに搭載された生成AI、グロック(GROK)による言語の自動翻訳機能の影響です。英語、韓国語、アラビア語、スペイン語など、あらゆる言語が自動的に翻訳され、タイムラインに流れてくるようになったのです。これまでXのおすすめ表示は、国や地域の影響を強く受けていましたが、その影響がかなり薄くなった印象があります。興味関心ベースのアルゴリズムは残っているため無関係な投稿が流れてくることはありませんが、タイムラインは一気にグローバル化。「Grokによる翻訳」と注釈は付いているものの、翻訳精度は高く、自然な口語やテンションまで再現されているため、思った以上に違和感なくなじんでいます。

もちろん導入されてすぐは混乱しましたし、賛否両論ありますが、私個人としては使用しているアカウントの興味関心の高い話題やトピックスのアルゴリズムが整ってくると世界中から情報が集まってきてなかなか便利だと感じています。特にその力を感じたのは、最近韓国出張に行った時です。事前に韓国の美容情報を集めるために色々検索していると韓国人の投稿もヒットし、韓国現地の“リアルなトレンド”が見えやすくなったのです。さらに、「韓国のオンニ(親しみを込めた“お姉さん”の意味)が愛用しているアイテムは何?」「韓国でリアルに流行っているのはこれ!」といった、日韓美容系アカウントのグローバルコミュニケーションが生まれており、国境なき“美容愛”が詰まったこれらのやりとりのおかげで新しいトレンドをたっぷりと仕入れることができました。

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