PROFILE: ティーナ・アルフフコ・カスコ/マリメッコ社長兼最高経営責任者(CEO)

フィンランド発「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、カラフルなプリントで人気のライフスタイルブランドだ。同ブランドは、アルミ・ラティアが1951年、ヘルシンキで創業。デザイナーたちと協業したプリントでファッションからインテリアまで彩ってきた。ここ数年、「ユニクロ(UNQLO)」や「イケア(IKEA)」などとのコラボなどを通してグローバルにビジネスを拡大している。今年7月には、「マリメッコ展 模様のちから(MARIMEKKO:ART OF PRINTMAKING – BEAUTY< DREAM, LOVE)」が京都で開幕する。4月に来日した「マリメッコ」のティーナ・アルフフコ・カスコ社長兼最高経営責任者(CEO)に、展覧会およびビジネスについて聞いた。
ブランドコラボでグローバル化が加速、アジアで市場が拡大
日本で10年振りとなる「マリメッコ展」の見どころについてカスコCEOは、「アートやファッション、デザインが交差し、ブランドの本質を体感できる内容。皆川明デザイナーとコラボしたプリントも楽しみにしてほしい」と言う。ブランドの過去、現在、未来を感じさせる没入感のある展覧会は、日本で全8都市を巡回予定だ。
「マリメッコ」は、北欧のライフスタイルブランドから、欧州、アジア太平洋、北米へと市場を拡大し、グローバルブランドに成長。現在、世界で約170店舗を展開し、イベントやポップアップなどと組み合わせた柔軟な小売戦略でビジネスを拡大している。同CEOは、「従来の顧客だけでなく次世代のアプローチを強化し、グローバルで一貫したブランドイメージを発信してきた」と話す。「ユニクロ(UNQLO)」や」「アディダス(ADIDAS)」といったビッグネームとのコラボによりブランドの認知度が拡大し、新規顧客の獲得に成功した。また、デニムラインの導入などによりより製品の幅も広がった。「特にアジアにおける成長が著しい。2023年に、マレーシアやシンガポール、ベトナムに進出し、今年はインドネシアやフィリピンなどの新興市場へ参入予定だ」。
同社の2025年の売上高は、前年比4%増の約1億9000万ユーロ(約353億円)。北欧やアジアの成長が著しく、海外売上高は同7%増だ。北米では、ニューヨークの旗艦店を軸にECや卸を強化する一方、欧州では昨年10月、パリのマレ地区にも旗艦店を出店。世界中から観光客が訪れるニューヨークやパリにおける旗艦店は、地元のファンはもちろん多くの観光客が訪れ、グローバルブランドとして存在感を示すのに効果的だという。カスコCEOは、グローバル成長について「拡大する市場においてより多くの人にブランドのDNAを伝えるために、新たな視点でクリエイションを進化させてきた。そして、それをMDや地域のコラボレーションに反映させている」と話す。
第二の市場、日本ではローカライズ企画を強化
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